highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

Paris-Brest-Paris 2023: Epilogue

今年はGWの事故でだいぶ予定が狂ったけど、まずはPBPを完走して無事に帰って来れてよかった。

84時間の良い点・悪い点

84時間組のいいところは、朝起きて夜寝るという規則正しいサイクルで走れることだろうか。また、ナイトライドの時間も必然的に短くなるので(特にフランスは日が暮れるのが遅いので)、前照灯(21700仕様のFenixのタクティカルライト)のバッテリーも交換の必要なし。予備のバッテリーは二本だけなので、最低限のもので足りる。

また、人数が少ないのでコントロールが混まない。一方、PBPのお祭り感というのは90時間に比べると物足りないかも。後ろから来るトレインの数も必然的に限られてしまう。あと、コントロールのクローズも90時間に比べるとちょっと厳しい。ただ、朝スタートだと日中の変なタイミングで寝て時間を使ったのでクローズタイムが!みたいなことになりにくいので、今回はクローズタイムを気にして走ることはなかった。

持っていったもの

今回は前回ほど寒くなかったので、ウェア類は半袖の薄手のウールジャージで、アームウォーマーもレッグウォーマーもなし。仮眠後の明け方に走っていても防寒対策はまったく必要がなかった。仮眠するには肌寒いけど、運動していればまったく問題ない程度までしか気温は下がらなかった。なので、日中は暑くてだるかったけど、全般的に見れば気候条件はよかった。長袖ジャージは全部宿に置いていった。背中のバックパックはレインウェアのような衣類やエマージェンシーヴィヴィで重くないし、仮眠所での枕代わりにしている。

また、緊急事態用に補給食(パワーバー?)を四つ(一日一本)持ったけど、国内ブルベでもコンビニでガツンと補給しちゃえば走ってる間は水を飲むだけで済むタイプだし、サプリや薬は普段から全然使っていないのでPBPでも特に準備せず。PBPだからと言って特別なものを用意する必要はまったくないと思う。特にPBPはプライベートエイドとかを考えると補給の心配はないわけだし。

前回は補給食を持ったり、防寒装備を持ったり、何より道中ずっと動画撮影をしていたのでバッテリーがめちゃくちゃ重かったのだけど、今回はそういったものは持たなかった。大体80時間以上の動画を撮影してきたって見返さないんですよ。PBP2019の動画は一度も見返されることなくHDDの肥やしになった。

費用

かかった費用は前回と同じぐらいだろうか。トランジットとはいえ航空券はちょっと高かった。が、宿は三人で割り勘したので10泊で4万円もかかっていない。民泊なので面倒なこともあるが、そういうのが気にならない人はこういうのもありだと思う。食事とかはまぁ円安もあるけど、そもそものインフレもあるので仕方ないかな。あまり気にしていても楽しめないので、四年に一度だからと思うしかない。

やはりPBPは特別

PBP以外のRMを走ると、「See you in Paris!」と言って別れるのだけど、それが本当に実現するのがPBPのすごいところ。Cascade 1200やPerth-Augusta-Perth 1200を走ったときに知り合った方々と一緒に走ることができてめちゃくちゃ楽しかった。これはPBPでしか実現しないことなので、また四年後も参加すると思う。コースが楽しいとかそういうのじゃないんだな。LRMを走るようなコミュニティは世界的に見てもとても小さいコミュニティだけど、そのいつもの面々が四年に一度同じところに集まって走るというのはそれだけで貴重な機会だし、都合をつけて自分もそこに参加したい。

Merci, France. See you in 2027!