highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

Paris-Brest-Paris 2023: Villaines-la-Juhel - Rambouillet

最終日は200kmちょっと。

少し早いが24時頃に再スタートするつもりで起床して飯を食う。

ぜっとさんが同じVillaines-la-Juhelにいるようだし、最後はぜっとさんと一緒に走って完走を見届けようと思って飯を食べて走り出すことにする。のんびり食べていたというのもあり、ぜっとさんが先に出発したのではと思って飛ばして行ったが一向に追い付かず。これは自分が先に出発した可能性大だな。

そうこうしているとAlençonでパンク。チューブを交換して空気を入れてもタイヤは膨らまない。ちょっと焦り気味に携帯ポンプでポンピングをしていたらネジが緩んで壊れてしまった(後でちゃんと修復した)。と言うわけで、続々と通り過ぎる後続にヘルプを求める。90時間組はギリギリ隊になっている方も多く、なかなか止まってくれないが、親切なランドヌールが止まってフレームポンプを貸してくれた。どうも交換した新品のチューブにも穴が空いているようだ。やれやれ。もう一つ予備のチューブを持っていたのでそちらに入れ替え。親切なランドヌールもさすがに時間に余裕ないわと言うことでCO2を置いて走り去った。なんとありがたい。名前を聞くのを忘れたのが悔やまれる。

修理を終えて再スタートすると、っきいさんが現れたので雑談をしながら一緒に行く(長年の疑問、なぜ「っきい」なのかも聞いた)。っきいさんがマジのギリギリ隊なのでなんとか間に合わせるために結構いいペース。Villaines-la-Juhel以降の200kmを12時間と聞くとまぁサラ脚なら余裕だなと思ってしまうが、睡眠不足になりながら1000km走ってきた後だと思うとなかなか際どいところだろうか。

そしてMortagne-au-Percheに到着。っきいさんはここで残り距離と残り時間からもう時間内は無理と判断され、仮眠してから行くそうだ。

自分は飯を食って続行。とりあえずチューブを一本調達しておくかと思ったが、売ってるチューブは28cまでのものばかり。32cはまだまだ一般的ではないのかも。

Mortagne-au-Percheの後は明け方で眠気もあったが、シアトルのNarayanと一緒になったのでちょうどいい喋り相手ができた。途中でランドヌールが吸い込まれているカフェで朝コーヒーで目覚まし、Narayanとダベっているとシャーマーズネックになったキルハさんが登場した。すでにDNFを決断されている様子。ここまで辿り着いているのにシャーマーズネックでのDNFは辛い。

この後、タカトリさんや亀太郎のいっちも合流。大きなアップダウンもなくなってきたし、自分はもう84時間の制限時間に対しても余裕十分。タカトリさんやいっちはN組なのでギリギリ隊ではあるが、それでもこの後は大した登りはないのでまぁ間に合うでしょうという安堵感が漂う。

と言うことで、Dreuxではみんなで一服というか、N組基準で15分の余裕を持って出れば急ぐ必要もないでしょうということでゆっくり食事をした。Narayanと「なぜゴール直前のDreuxでパリブレストを食べるんだ?ゴールしてからの方がいいじゃないか?」というパリブレストいつ食べるか問題について議論をしていると、他にオカモトさんやEQ乗りのすぎうらさん、亀太郎のすがやさん、N組の日本人の若者など、わらわらと日本人が集まってきた。最後は日本人の大所帯となってみんなでまとまっていきましょうということになったので、DreuxからRambouilletまではチームジャパンウイニングランという感じ。

ちなみにジャージはここまでずっとシアトルとRUSAのCima Coppiの薄手のウールジャージだったけど、上にAJのPBP2023ジャージを羽織った。ゴール後の交換を見据えたもので、前回もDreuxでたまがわジャージを羽織った。最後だけ正装である。

自分も概ね計画した通りの時間にゴールとなった。

渡航前から「AJのジャージいいな!交換しようぜ!」「一応2枚持ってるからもしゴールした時に交換する相手が見つからなかったら連絡して!」とPatrickに言ってあったが、ゴールで待ち構えていた。80時間組なので一日前にゴールしているはずなのにと思ったが、そうかトラッキングで大体のゴール時間がわかるか。今回はRUSAのPBP2023ジャージと交換になった。

オーストラリアのChrisと再会。スタート直後に会話して以来。

後続の方々のゴールを見届けてから自分も退出。いろいろと事故や怪我の話を聞いたけど(Dreux以降の区間で救急車が出ているのも見たし)、自分自身は大きなトラブルなく終えることができた。めでたしめでたし。

Equilibriumのバイクも調子よかった。

宿に戻って何を食うかというとカップ麺であった。フランスまで来てカップ麺はないやろ!とスタート前は一度もスーパーで手に取らなかったけど、走り終わった今一番沁みるのは何かと自分に問うた時にそれはカップ麺であろうという結論になった。

沁みた。