highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

2021 BRM619 群馬400km 新潟 善光寺

AJ群馬 Audax Randonneurs Gunma: BRM619群馬400 新潟 善光寺

四年ぶりにAJ群馬のブルベへ。新潟発着は初。ワタナベさんが主催する新潟のブルベは一度は参加せねばなぁ〜と思っていたところ、以前から走ってみたいと思っていた十日町〜長野や妙高高原を通るルートだったのでこれ幸いとエントリー。二年ぐらいまったく雨ブルベを走っていなかったのだが(1000kmや1200kmでも雨ブルベにならなかった)、久々に本格的な雨ブルベとなり、心を無にして走った。

起床して最初にしたことは外の確認。予報通り雨である。スタートまで自走で15kmほどあるのでスタートに着く頃にはずぶ濡れが確定した。ああ辛い。レインウェア、ヘルメットにシャワーキャップ、テムレス、Velotoze、レインディフェンスのレッグカバーで行く。股間部分が濡れちゃうけどあまり気にしない。どうせ汗かくし。自分の場合、一番重要なのは胴体のジャージがベタベタにならないことで、これだけでも気持ちが随分違う。手先、足先が水没するのはあまり気にならないので、テムレスとかVelotozeはまぁなくてもいいけど一応という感じ。

スタートで主催担当のワタナベさん(岡山1200以来)やオバタさん(フレッシュ以来)と再会。オバタさんは最近忙しいらしく今回はスタッフ活動だけで走らないとのこと。スタートではブリーフィングもなく、一応7時スタートとはなっているが、6時から受け付けを始めて来た人から順にスタートしているようで(10分ごとにスタート時間を調整していたようだ)、散り散りのスタートとなった。自分は6時50分。スタートに来るまでテムレスの中が蒸れて濡れたので、結局普通のグローブでスタートした。Velotozeはまだセーフだがこれも直に水没するだろう。雨が止む気配はまったくない。

里山ビジターセンターを出て五泉市方面へ。首都圏のブルベとは違いスタート直後から信号が全然ないので快適だ。少々アップダウンはあるけど峠というほどのものはないので、制限時間を気にする必要がなくて本当に気楽。そしてスタートして1時間ぐらいして無事にVelotozeが水没した(これはPBP特需で買ったやつで3回目の使用なので破れて穴が開いているのもよくなかった)。

上条駅のクイズポイント。一日の電車の本数は何本?というもので、そんなこと言うぐらいだから3〜4本か?と思っていたら8本もあった。やるじゃん。しかもちょうど10時14分の電車が来た。タイミングよし。

ほとんどの人はフル装備である。たまにノーガードの人もいるが、この季節ならノーガードでもいいのかもしれない。前述の通り、自分は雨の場合、レインパンツをはく気はないが、上半身は一応レインウェア兼ウインドブレーカーみたいなやつを着る。

参加者と話すのは、「なぜ梅雨入りの初日にこんなことをしているのか」であった。晴れてれば景色もよいんだろうけど、ガスっているし、雨も降り続けているしで、写真を撮る気にならない。雨宿りも兼ねてコンビニ休憩を何度か入れ、雨雲レーダーを確認して落ち込み、渋々走り出すという状況。十日町の手前ではGarminが水没して離脱する方もいた。また、この雨の中で道端でパンク修理している方もいた。おつかれさまです……

栄村で思い出したように撮った一枚。カメラを出すのが面倒でスマホで。上条駅から折り返しの長野に着くまでに撮った写真はこの一枚のみ。

また、これは今回のルート全般に言えるが、雪が降る地域ということもあって路面が悪い。常に路面に注意を払っていないとどんな穴や亀裂があるかわからない。消雪パイプも段差になっていたり、道路を斜めに横切っていたりで、うっかりしていると落車の原因になる。雨が降っていることもあってすごく気を使った。下りは恐る恐るという感じ。

雨が落ち着いてきたのは長野市内に入ってから。路面も乾いているし、多少パラパラと降ってはいるものの、気にならないレベルになってきた。道端でレインウェアを脱ぐ参加者もいるぐらい。自分はまだ半信半疑なので脱がない。白馬木崎湖で通るところだな〜と思いつつ、折り返しのコンビニに到着。弁当で補給をして残り半分である。明るいうちに飯綱高原へ登ってしまいたかったので一安心ではある。夏至の時期というのもありがたい。

善光寺の前で信号待ちをしていると、見たことのある顔の人が前方から歩いてきた。びっくりして三度見ぐらいしたが、あれは学部のときの同級生のF崎くんだ。信州大学に勤務しているはずだしきっと本人だろうと思ったが、マスクをしていて確信には至らなかったのでそのまま走行を継続した。絶対そうだろうと思って、帰宅後に久しぶりにメールで連絡してみたらやはり本人だったようだ。学部の卒業式以来会ってないはずだが、思わぬところで遭遇するものだ。

善光寺周辺は閑散としている。天気も悪いしこういうご時世だし。長野からは最後のヒルクライム。このルートで唯一といってもいいぐらい。飯綱高原野尻湖から妙高高原を通って上越へ下る。関東圏のブルベだと600kmでも長野あたりで折り返さないといけないので、なかなかこちらまで来ることがない。一度走ってみたかったところだ。

これは飯綱高原あたりか。

野尻湖ナウマン象。

妙高高原から長い下りの中、一瞬だけ30kmぐらい先の海まで見える場所があるとワタナベさんがおっしゃっていたが、ここだろうか。もうちょっと早い時間帯だったらよかったのだが。

上越まで下ってきたところで一旦コンビニ休憩。レインウェアを脱ぎ、Velotozeを外し、レッグカバーも外して半袖短パンの快適仕様に。この季節なので18度ぐらいでも十分耐えられる。雨雲レーダー的にはやや微妙であるが。あと、コンビニからリスタートしたときにEdge 530がフリーズしていたようだ。2〜3kmほど走ったところで電源長押しで再起動。アクティビティは継続されていたのでログは無事であった。距離がちょっと短くなったぐらい。なお、チェーンオイルが切れてしまったので後半はずっとシャリシャリ言ってた。オイル持ってくるの忘れた。こういうところに雨ブルベを走っていなかったことのミスが出てくる。

上越市の田んぼの中を延々と走り、日本海に出てからは延々と海岸沿いを走る。単調すぎて辛い。このコース、Garminだと3000mほど登るのだが、最初の220kmぐらいで2500mほど登り、残りの180kmぐらいで500mしか登らないのだ。昼間なら景色に変化があって気が紛れるだろうけど、夜だと田んぼも海も何も見えず、ただただ平坦路で距離を減らしていく作業をするだけなのだ。眠い……

地下道の入口の形は何ですかというクイズポイント。新潟を走っている方なら即答できるようなものらしい。鯨波という地名が由来だろうか。

この直後、柏崎の街中で急にザーザー降りに。23時に本降りは辛すぎる。大きな雨雲ではないのでコンビニで弁当を食べながら通り過ぎるのを待つ。

柏崎原発を通過し、寺泊からは海岸沿いの通行止めを避け、大河津分水に沿って弥彦方面へ迂回。こちらの分水は大変立派でございますねぇ。また、弥彦といえば弥彦特別(競馬脳)だ。競馬では各地にローカルな地名の特別レースがあるので、結構地名を読めるようになる(ぱっと思いつくのだと英彦山特別とか)。弥彦ではコーヒー休憩を入れて眠気を覚ました。

写真ポイント。みんな大好きラウンドアバウト。とりあえずぐるぐる回っていたら、写真撮っている方に「ルートはこっちですよ!」と言われた。いや、わかってますよ。好きで回ってるんすよ。

最後は信濃川沿いを流して、4時過ぎにゴール。オバタさんやワタナベさんとしばらくお喋りしていると雨雲が通過している様子だったので、それをやり過ごしてから帰路へ。新潟駅燕三条駅のどちらに向かうか迷ったが、使ったことのない駅を使いたいという理由で燕三条駅から輪行することにした。燕三条までは25kmぐらい。ブルベが終わると快晴である。なんだそれ。

ドロドロでございます。チェーンチェッカーの0.75がすっぽり入るぐらい伸びてるのでさすがにもう交換しよう。

ベロンとめくれるようになってきた。さすがにもう交換しよう。

タイヤも前後ローテをしたもののもうベタンコだ。さすがにもう交換しよう。

おつかれさまでした。新幹線に乗って起きたら東京だった。

今回の400km、ずっと走ってみたいと思っていたルートなので、その願いが叶ったという点ではよかった。信号も少ないし(信号で進まないのは長野市内ぐらいだった)、厳しい峠もないので、天気がよいときにグループで走ると楽しいだろうなと思う。もう一度晴れたときに走りにいきたい。今年は4月頭のフレッシュ以降、なんだかんだでほぼ毎週走っていて道中はいい感じに走れていたということもあって、雨だけが本当に残念であった。栄村とかのあたりは晴れだったらすごく気持ちよいと思う。長野あたりに宿を取って今回走ったルートを巡るサイクリングとかやりたい。