highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

アタック実家 〜川崎市から三田市まで自転車で帰る〜

というわけで、月曜日に有休を使って12月9日(土)〜11日(月)の三日間でやってきました。

年間走行距離10,000kmまであと640kmほど。実家まで帰るのに560~570kmぐらい、実家から新大阪までやや遠回りで走っていけば60~70kmぐらいにはなるなので、概ね消化できるだろうという計画。ブルベ脳なので何の疑問もなく二日で計画し、土曜朝に出発、日曜夜に到着という予定で走り出す。

9日 3時頃

金曜日の夜に雨が降ったが、出発時点ではすっかり止んでいた。路面はウェットだけど、リアのフェンダーは必要ないぐらい。ルートは雑に引いてあるのをeTrexに入れてある。静岡はバイパスで自転車進入禁止のところもあるようなので、その場その場で対処していく方針。

元住吉をスタートし、綱島で右折して中原街道へ向かう。中原街道はブルベでよく通るルートなので、GPSに頼らなくても迷わない。

中原街道から長後街道へ入る。しばらく行ったところ、時間帯は4時だか5時だったか。信号停止から発車しようとしたところで、後輪がつるんと滑って左側に転倒。「オッ!オッ!」ってスローモーションのようにコケた。幸い身体やウェアに大きなダメージはない。左のハンドルが少し曲がったような気がするが、エイッ!と力任せに戻しておいた。顔を打ったので目の下に血が滲んでいるのが恥ずかしい。

最初は白線の上からスタートしたから滑ったんだなと考え、「あーあ、気をつけよう」と走っていたが、どうもその後も後輪がグリップしない感触があって、あれ?と思ったら、いたるところで路面が凍結していた。雨は止んだけど、一番冷える明け方なので幹線道路でも凍結してしまっていたようだ。これに気がついてからはローラースルーゴーゴー状態。この調子だと当初の予定より時間がかかるし、箱根に突入するのも難しいのかもと悩みながら進む。走っていることをやや後悔し始めている。

平塚北豊田のセブンイレブンまで辿り着いたので、改めて自転車の状態をチェックし、イートインでおにぎりを食べながら、これからどうしようと考える。箱根は前日に雪が降ったとの情報もある。とりあえず国道1号までは出るけど、箱根に突入するか横浜方面へ引き返すか。国道1号を目指して走っていると、ブレーキをかけた車が滑っていったりしている。これはアカンとしか思えない。スピードも出ないので予定より随分と遅い。

国府新宿国道1号に合流。ここまで来ると交通量も多く、凍結しているわけでもないので、箱根までは行ってみることにした。

小田原のローソンで一旦休憩してから国道1号をえっちらおっちら。ジャケットを脱ごうと思って、小涌谷の少し下のコンビニに入るとここもがっつり駐車場が凍結していてやばかった。

先週も来た小湧園を通過し、さらに登っていくと、道路脇に雪が降った後が……

てっぺんあたりの標識でマイナス2度という表示を見た。そら寒いわけです。本当に寒い。お手手が痛い。お手手がちんちんする。

ここから三島へ下りるかどうか決めないといけないのだが、仮に凍結していたら歩いて下りればいいし、その時はその時で時間を食うのでDNFして輪行で戻ればいいと判断。ありがたいことに箱根峠からのダウンヒルは特に問題なかった。

沼津駅近くのコンビニで休憩。ここまで来るともう行くしかない。一日目は名古屋まで350kmの予定で、当初は早ければ21時、順当なら23時ぐらいと思っていたけど、箱根までに時間を使ったので日付が変わるぐらいまでに到着するのを目標として走り出す。

由比のあたりのお馴染みのルートを通り、清水からは海岸沿いへ行かず、国道1号で内陸側を行く。ここからずっと向い風。聞いてない。静岡駅に辿り着くまでにギブアップしてコンビニにピットイン。ブルベじゃないので制限時間を気にする必要はないが、心が折れそう。

宇津ノ谷峠は明治トンネルを通りたい。旅情をかきたてる。

藤枝から島田にかけては渋滞と向い風に悩まされ、巡航が20km/hぐらいまで落ち込んでしまう。大丈夫なのかこれ。そういうわけで、すっかりやられてしまい、金谷峠の手前でまたまた休憩。25時ぐらいに名古屋到着が現実的なところになってきている。下方修正に次ぐ下方修正である。今日の静岡はずっと向い風で大変印象が悪い。

まぁ、年間走行距離10,000kmまでの残り600km強を消化するだけの理由で、急に独身長男(36歳)が実家まで自転車で帰ってくるとか言うんですよ。そりゃあ静岡でずっと向い風も吹くわけです。

金谷峠を登り、掛川あたりまで来ると日没。ながーい冬のナイトランである。バイパスで進入不可のとこがあったので、注意して進む。

浜松は何度も来ているけど、今回は初めて通る道なので新鮮である。いつも御前崎から海岸の方を通ってくるからな。

途中、天竜川を渡ってちょっと行ったところの浜松バイパスのマクドで休憩。ブルベ的に言えば貯金がほとんどない状況だが気にしない。冬はとにかく何かを食べて自力で発熱していかないと寒くて走れない。あと、ここは客捌きがとても遅くて、マクドに到着してから再スタートまで一時間近くかかった。

弁天島を過ぎ、ブルベだと新居町の先を右で内陸方面へ行くけど、左で潮見坂へ向かう。今回は知らない道を積極的に通っていきたい。

潮見坂を通過して国道1号豊橋駅の手前まで来たところで、またまたコンビニにピットイン。このときはたしか寒さに耐え切れずのピットインだったはず。(近くに岩屋キャノンボウルがあったらしい。気がつかなかった。)

名古屋到着が24時すぎぐらいかという感じになってきたので、がんばって国道1号を前進。ルート上に中京競馬場があって、本当にちょーひさびさで感動した。前に来たのは2006年の神戸新聞杯が中京で代替開催だったときなので11年ぶりだ。高田潤ドリームパスポートメイショウサムソンを鮮やかに差し切ったレースだ。

んで、24時過ぎになんとか本日の目的地である湯〜とぴあ宝に到着。身体の芯まで冷え切っていたので、文字通り風呂で「解凍された」という感じ。生き返った。

湯~とぴあ宝 | 名古屋市南区笠寺のワンランク上のスーパー銭湯

10日 5時頃

出発の準備をし、二日目スタート。残りは220kmぐらいのはず。

まずは飯だということで、吉野家で朝飯。最近はすき家だとあんまり朝早いと開店していないこともあるが、吉野家は大体開いてる。これも時代の流れだ。まぁ吉野家も客は自分だけだったし、深夜営業のコストがペイしているのかどうかわからないけど。

早朝の名古屋市内を抜け、木曽川長良川揖斐川を渡るところへ。伊勢1000のときは土手の左から来て、右へ走っていったんだよなぁ〜と思い出して感動してた。走ったところが増えるとこういうのがあって楽しい。

桑名や四日市を抜けて鈴鹿へ。一旦コンビニで休憩し、伊賀へ抜けるエネルギーを補給。伊賀はこれまた伊勢1000のときに通ったので、見たことあるような風景でテンションが上がった。伊勢1000のときはあの線路沿いを走ってたな、とか。

この辺でぼちぼち実家に連絡しておかんとなーと思い始めた。実はまだ帰るという連絡をしていない。あんまり実家到着が遅くなりそう(22時とか)なら、迷惑だろうし、大阪で終了して新幹線で関東に戻るという選択肢もありだなーと思っていたのだが、ペースと残り距離を考慮に入れると、18時ぐらい、遅くても19時ぐらいには実家まで辿り着きそうなので、実家まで行くのをメインシナリオとした。

というわけで、伊賀のミニストップで昼飯休憩についでに実家に連絡。残り100km強。

伊賀からは木津川市へ向かってアップダウンはあるものの、基本的には下り基調の快適な道だった。木津川市まで来てしまうと、片町線に乗ればすぐに三田まで輪行することもできるわけだし、「関西に戻ってきた感」が出てくる。

生駒でまたしてもコンビニ休憩。今回のアタック実家でこれを何個食べたことか。

生駒から四条畷清滝トンネルを通って大阪だ!

そして15時頃にお馴染みのスポットに到着。

ここから三田までは国道176号をひたすら走るツール・ド・176で45kmぐらい。まぁ3時間ぐらい見ておけば余裕。

ついに兵庫県まで帰ってきた。宝塚のコンビニでピットインして最後の休憩。クロスバイクでしか走ったことがないが、ロードバイクだと随分と距離が短く感じる。大阪~三田も45km「しか」ないという印象。

宝塚駅付近で雨がポツポツ来て、「ええええ!!!マジか!!!ここでか!!!」って状況なのだが、いざとなれば生瀬駅西宮名塩駅から輪行できるんだと思って、宝塚から三田に向けての登りに突入した。西宮名塩駅を通過してしまうと、もう三田駅までエスケープする場所がないのだが、西宮名塩駅の手前でやや雨足が強くなってきていたので、かなーり迷った。行くべきか、退くべきか。冬の雨は辛いだけなのだが、せっかくここまで550km走ってきているのだし、実家まで一本の線を引きたいという思いもあり、覚悟を決めて西宮名塩を通過。新しくできたトンネルを抜け、しばらくするとさらに雨足が強くなってきたので、観念してモンベルのレインウェアを投入。まさか最後の最後にこういう状況になるとは思っていなかったが、一応持ってきておいてよかった。

18時過ぎにやっとこさ三田駅に到着。関東の自宅から関西の実家まで自転車で帰ってくるという実績を解除しました!

走行距離は565kmなので、600kmブルベよりも短いし、準備段階でも560〜570kmぐらいだろうと気楽な気持ちで企画・実行したのだが、頭がおかしい認定されてしまった。やはり関東から関西まで自転車で帰ってくるというのは、象徴的でわかりやすいのだと思う。

11日

10,000kmまで残り80km程度となったので、朝から近場を20km走り、昼に実家を出発して、六甲山経由で新大阪まで走って距離を稼ぐことにした。

最近、三田に移転してきたらしい自転車工房エコーさん。いつかクロモリをオーダーしたい。

三田駅前のサンクスが閉店していた。近くにセブンイレブンができていたが、このサンクスには本当にお世話になった。

んで、一旦帰宅して、昼飯を食べ、新大阪に向けて出発。

はいっちゃだめ><

六甲山からの下りは本当に寒かった。特に手の指先が激痛で、一回停まって揉み揉みしようかと思ったぐらい。ただの冬用グローブでは全然ダメ。氷点下対応のやつが必要。

例の岩。立てかけるときにフロントフォークが岩で削れてしまってあまりの悲しみに叫び声をあげてしまった。これもオ◯コ岩の呪いか……

夙川に下って、国道2号で大阪へ。そして新大阪駅に到着。無事に10,000km到達となった。

今回の装備。ブルベでお馴染みのバックパックにインナーの着替えとモバブー、レインウェアを入れておいただけ。ブルベだと自転車にサドルバッグを付けたりしているが、今回は非常にシンプル。登りも楽チンです。まぁ本来は時間制限のあるブルベを走る方を身軽にすべきだとも思うが……

そして傷です。あー辛い。どうしようこれ。

おつかれさまでした。

今回の川崎から箱根越え、伊賀経由で三田まで帰ったのが570kmぐらいだったので、神戸発で二子玉川ゴールだと素直に引くと距離は少し足りないぐらいかなと思うが、ちょっと工夫すれば600kmブルベも開催できそう。