highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

Vuelta a España 2011 終了

ブエルタおもしろかったですね。
コンタドールも、シュレク兄弟も、エヴァンスも出てませんが(コンタドールは見物に来て、レース中の審判車に乗ったり、表彰式のプレゼンターとかして楽しそうだったけどw)、今年のグランツールで一番おもしろかったのはどれかと言われればブエルタをあげたい。もちろんジロもツールもおもしろかったのだけど、総合上位2人が真正面から一騎打ちするのを見れたという点ではブエルタが一番だった。
15ステージのアングリルでマイヨロホを奪い取ったコーボ、そして17ステージ、山頂フィニッシュに向けて総合2位のフルームが先にアタックしてダンシングでガシガシ登っていく、それをマイヨロホのコーボが追走するシーンは個人的には今年一番の盛り上がりポイントだった。あのフルームのアタックは鳥肌モノ。
ニバリやアントン、ホアキン・ロドリゲスなどなど、有力選手がことごとく撃沈した中、元々はメンショフとサストレのアシストとして参戦したコーボ、ウィギンスのアシストとして参戦したフルームが、三週目に総合優勝をかけてバトルしているなんて誰が想像できただろうか。有力選手の失速は残念だったけど、それ以上にコーボとフルームの走りがすばらしかった。
あともう一つ胸熱だったのは、33年ぶりにバスクで行われたステージで、エウスカルテル・エウスカディのエースとしての期待を背負って、アントンが単独アタックから逃げ切ったシーン。一週目から山岳で遅れまくってて、中継に映るたびに集団の最後方から脱落していくシーンばかりで失望させられたアントンだけど、そういうのをすべて帳消しにするようなバスクでの快走だった。観客の熱狂ぶりもさすがバスクだった。