highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

有馬記念を考える

有馬記念なわけですが、駅でスポーツ新聞を眺めてるとディープフィーバーっぷりがすごい。仮にディープがいなくても相当楽しみなメンバーなのに。なんかもう勝って引退するのが当たり前みたいに報道されてますが、別にアンチじゃないけど、いかんせん天邪鬼なもんでして。
今年の春の天皇賞では3200m走って上がり4F44秒8、3F33秒5なんていうタイムを叩き出してるわけですから、ディープは化け物ですよ。3角で自分から動いていくときに次元の違う脚で進出していけるし、直線でトップギアに入れば他とは別格の末脚を使えますからね。普通に走ればまず負けないでしょう。
だからといって、競馬は強い馬が必ず勝つかというとそんなことはなくて、強い馬がコロッと負けるし、しかも全く理由なく負けてしまうことが多々あるわけで、競馬に絶対なんてないんです。98年スプリンターズSで「このに限っては絶対があると思っていた」と吉田均氏に言わしめたタイキシャトルですら3着と敗退しました。毎回同じ距離、コースならともかく、舞台を変えてレースが行われるわけで、各馬それぞれ得意なコース、苦手なコースがあったりするから楽しめるというものです。で、有馬記念の行われる中山競馬場では、ディープはあまりいいパフォーマンスを見せてないわけですね。
あと、個人的な意見ですが、チャンピョンが引退レースを勝って引退するのはあまりよろしくない。ディープが引退しても競馬は続くわけで、ディープが勝って「ハイさようならー」では、なんかすっきりしない。03年有馬記念シンボリクリスエスのように引退レースで9馬身もぶっちぎって勝って引退するなんて、ちょっとそりゃないよ、というもの。
で、展望ですが、土曜の中山を見ている限り、外の差しが届いているようなので、ディープに関しても「馬場が影響して負けた!」みたいなことにはならんと思う。ガチ勝負になりそう。
さて、打倒ディープを託す馬たち。
ドリームパスポート。勝負所で馬なりで進出できるあたりはディープそっくり。トップギアに入るまでの瞬発力はディープ以上だとも思う。ただし、使える脚が短いのがネック。それもあって脚の使いどころが難しく、毎度毎度の乗り替わりがは決してプラスにはならんだろうし、中山コースもディープに比べればマイナスにはならないとはいえ、少々疑問符がつく。それでも、内に包まれるリスクを考えると外を回さざるを得ないディープに対して、器用に内を立ち回るのはお手の物だし、コースロスを最小限に乗ればディープとの差はない。鞍上には神を迎えたことだし。
ダイワメジャーは決定的に切れに欠けるので中山向き。スローの瞬発力勝負もダメ。距離どうこうよりもダメジャーの良さを出せるかどうか。ダビスタ的にいえば底力AAAというやつですね。鞍上アンカツも心得ているはず。ちなみに、この秋3戦、後ろから追ってきたダンスインザムードに対して、体当たりにいくというお行儀の悪いレースをしてますが(同期の女性相手にそこまでするかと)、これをぜひディープ相手にやってほしいところ。ダメジャー530kg、ディープ430kgの体格差なのだから簡単に吹っ飛ばせる。
メイショウサムソンは秋3戦ドリームパスポートに先着を許しているが、中山2500mに替わるのはドリパス以上にプラスになる。で、前走は鞍上の駆け引きで負けてしまった感が強いが、石橋さんのスポニチでの小川直也との対談でのコメントを信用するなら、今回は積極的に競馬をする予定で浮上の可能性大。ローテはドリパスと一緒だけど、こっちはJCが余計だったかなという気はする。
穴はトウショウナイト。前走もアイポッパーと差がない競馬で、結局アイポッパー級だとも言えるが、ここ3戦で覚醒したのは事実。アルゼンチン共和国杯が例年になく厳しい流れで、道中前へ進出しながら最後まで伸びきったのは評価していい(鞍上がペース読めなかっただけという可能性もあるけど)。
ドリームパスポート
ダイワメジャー
ディープインパクト
メイショウサムソン
トウショウナイト
これだけ書いてあっさりディープに勝たれたらこれはもう平に謝るしかないw
なんだかんだで、勝っても負けてもディープインパクトってことなんですね、今年の有馬記念は。