highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

魔の山アングリル

ブエルタ・ア・エスパーニャも15ステージまで終わり、残すところあと一週間で、まだ総合が動く可能性も十分にありますが、一番の勝負所は昨日のアングリルでした。登坂距離約13km、平均斜度10%、場所によっては23%を超える斜度が登場する魔の山です。近所にも20%を超える斜度の坂はあるが、シッティングで油断すると前輪が浮き上がるから怖い。
ここまでのステージで有力だと目されていたアントンやニバリが遅れていることもあって、注目はマイヨロホのウィギンスがどこまでタイムを失わずにこのステージを終えるかだったのだけれども、中継的におもしろ事象が起こってしまって、ウィギンスどうこうはどうでもよくなりました。
今年のジロ・デ・イタリアゾンコラン峠では、あまりの斜度にバイクカメラが煙を上げてしまうというシーンがありましたが、昨日のアングリルでは、先頭でアングリルを登るGeoxのコーボには中継カメラが一台ついているけれど、後続のウィギンスの集団についていたバイクカメラが斜度に耐え切れず転倒してリタイア、もう一台集団についていたバイクカメラも斜度がきつくなってきた時点でエンスト気味にリタイア、先頭のコーボ以外の映像が一切入ってこないという事態となりました。結局、先頭でゴールしたコーボがウィギンスからマイヨロホを奪ったわけですが、そういうのは割りとどうでもいいステージだったように思います。スペインクオリティに新たな一ページが加わりました。
ブエルタ・ア・エスパーニャ2011 -Vuelta a Espana'11 STAGE15- - ニコニコ動画