highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

日本ダービーで散る

ペルーサから心中した結果、スタートで終わってしまった。
二強を崩すなら先行馬だとか書いたけど、びっくりするほどのスローペースの中、ペルーサはスタートで終了して、外を回さざるをえなかった。それでも、今のノリさんなら何かやってくれるはず、3角あたりから果敢に仕掛けていったのはさすがだと思ったし、直線向いたときにはもしかしてと思った。さすがに最後はバテてしまっていたし、上位陣の上がりタイムを見れば、あの位置から勝ち負けするのは辛いレース。そこまでいけばディープインパクト級である。やっぱり競馬は難しい。
ヴィクトワールピサは柔軟にレースができるタイプで、これといった弱点がないというように見ていたのだけど、あれだけの瞬発力比べになってしまうとさすがに分が悪かった。エイシンフラッシュローズキングダムのように、Kingmamboの血を引く二頭が直線半ばでスパッと抜け出してきたのを見るに、軽い切れ味が必要だったのだなということになるか。そこまでをヴィクトワールピサに求めるのは酷というものだ。道中徐々に位置取りを下げることもあり、直線で抜け出してくるのに少々手間取った感があったし、今回は仕方ない。
エイシンフラッシュヴィクトワールピサペルーサが秋にどの路線を選択するかまだわからないが、またどこかでいい勝負をする世代だと思う。
レースは、アリゼオが主導権を握って、向こう正面でたっぷり緩んで、完全な上がり勝負になった。このレース自体には、大した見所はなかったかもしれない。コスモファントムゲシュタルトといった、先行してそこそこのペースで前に行って我慢するというレーススタイルでここまできた馬が、ウィリアムズのペースに付き合ってしまった結果、こういうことになってしまった。それでも、こういうダービーがたまにあってもいいのではないかとも思う。これが競馬であるし、皐月賞の上位組がそのまま上位に来ているわけで、内容的には波乱というわけでもない。ちょっとレースが特殊すぎたかなという、そんな2010年日本ダービー