highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

マイナー血統がこの先生きのこるには

日本は種牡馬入りするのが他国より厳しいの?
ということで、細かいことは気にせずに馬産の数字がどうなっているのかを見ようということで、種牡馬の数と繁殖牝馬の数、出生数の2009年のデータをIFHAより拝借してきた。

Country Stallions Mares Births Mares/Stallions
Argentine 838 13945 8471 16.6
Australia 840 28134 16112 33.5
Brazil 242 3776 2922 15.6
Chile 130 3639 1730 28.0
France 414 8758 5524 21.2
Germany 76 2092 1156 27.5
Great Britain 383 7240 5652 18.9
India 107 3128 1673 29.2
Ireland 271 18851 10167 69.6
Italy 115 1820 1526 15.8
Japan 262 9850 7453 37.6
Korea 97 2276 1323 23.5
New Zealand 166 8326 4224 50.2
Saudi Arabia 198 1882 1075 9.5
South Africa 128 4278 - 33.4
Turkey 445 3878 552 8.7
USA 2953 45720 31750 15.5
Uruguay 402 3162 1803 7.9

Source: International Federation of Horseracing Authorities
元データはサラブレッド、アラブ、トロットの合算なので、サラブレッドの数だけ転記した。繁殖牝馬の数が1000を超えてる規模の国を選んだので、スウェーデンノルウェーなんかはトロットの方が盛んでサラブレッドの数は少なく、ここでは除外されてる。
繁殖牝馬の数を種牡馬の数で割った値、種牡馬1頭あたりの繁殖牝馬の数を見ると、69.6のアイルランドなんかは繁殖牝馬の数に比べて種牡馬が少ないね、種牡馬になるのは狭き門だねということだし、米国の15.5というのは、主要国では数値が小さい方だね、繁殖牝馬の数に比べて種牡馬の数多いねということ。実際にどんな血統が種牡馬入りしているかまではこれだけだとわからないけど、米国なんかの方がマイナー血統が種牡馬入りして生き残っていく可能性は高いのかもしれない。米国がこんな感じなのは、ケンタッキー州が一大馬産地とはいえ、フロリダ州カリフォルニア州もそれなりに大きな馬産地であって、馬産地が分散してるというのがパッと思いつくところ。日本だと九州があるとはいえ、圧倒的に北海道に集中しているわけだし。
で、日本はというと、アイルランドほどズバ抜けているわけではないけど、2002年のデータ*1だと、種牡馬数370、繁殖牝馬数11948、出生数8690、種牡馬1頭あたりの繁殖牝馬の数は32.3になっているので、繁殖牝馬の数も減っているけど、それ以上に種牡馬の数が減っていて、やっぱり日本も狭き門になっているのでした。米国は馬産自体が劇的に縮小してるわけですし、他の国も同様。時代の流れですかね。不景気ですかね。