highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

ツール・ド・フランス二週目の後半戦

第13ステージ

ピレネー二日目。超級山岳オービスクを越え、下り切って10kmぐらい平坦があってゴール。とはいえ、オービスクがあるのが行程の中盤なので、あまり総合勢は動かない感じ。で、序盤にクレーデンがリタイアして本当にレディオシャックは悲惨。
逃げたのはこのツールで逃げまくっているロワ、他にモンクティエフースホフト、そしてなぜかペタッキもここに参加。オービスクの登りに差しかかるとまず飛び出していったのがフースホフト。だからなんでマイヨアルカンシエルを着てるスプリンターが超級山岳で飛び出していくんだよって感じですが、すぐにロワやモンクティエといった本職の登りの人達がフースホフトをパスして登っていく。フースホフトも自分のペースで淡々と登って、頂上を3位通過。ここからは下りの上手いフースホフトがグングン前との差を詰め、下り切る前にモンクティエを捕まえ、二人でロワを追走。で、残り3kmぐらいでフースホフトモンクティエを置き去りにして、ゴール前2kmぐらいでロワをパスして独走でゴール。スプリンターの勝ち方とは思えないフースホフトさんマジかっこいいです。
本来はスプリンターのはずなのに、マイヨアポワを着てTTTを走り、一週目はマイヨジョーヌを守り、超級山岳ステージで勝つスプリンター。でも、マイヨヴェールは着ていないという意味がわからない状況です。

第14ステージ

ピレネー三連戦の最終日。カテゴリー山岳をいくつも越えて最後に超級山岳プラトー・ド・ベイユを登り切ってゴール。
道中は、逃げに乗っていたフォイクトさんが山岳の下りでコースアウトして転落、スタスタと自転車を抱えて登ってきたり、リスタートして安全運転で下ってるな〜と思っていたら、今度はコーナーで転倒して苛立ちを隠せないのか、バイクカメラに真正面から悪態をついたりと、なかなかのやらかしっぷりである。というか、コースアウトしての転落は本当に下が茂みになっていてよかった。昨日のオービスクだったら……と思うとぞっとする。
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フォイクトさんはこの後、集団に合流して今日も元気に集団を牽いていたりと、やることやってお仕事終了。他にラボバンクのヒゲで暑苦しいでおなじみのテンダムが下りのコーナーで外に膨らんで、自転車に乗ったまま前に一回転、鼻血ダラダラみたいなシーンも。
ピレネー最終日だし、プラトー・ド・ベイユで総合勢は動いてくるかなーと思ったけど、あんまり激しい動きはなし。というか、今日も総合争いをする人達に混じって、なぜかwwwヨーロッパカーのヴォクレールとローランの二人ががんばっていて、アタックがかかる度にヴォクレールがチェックしにいく始末。これマイヨジョーヌを着て受けて立つ横綱の動きだと思うんですけど、なぜこの走りをヴォクレールがしているのか。ローランも途中で遅れたりしたけど、いつの間にかまた復帰してくるというミラクル連発。レオパード・トレックはダブルエースと考えれば、総合勢はみんな単独なのに、ヨーロッパカーだけアシストを残しているというありえない展開w
結果的にマイヨジョーヌ守るに必死になっているヴォクレールが総合狙いの選手のアタックにことごとく反応したため、決定的なアタックが決まらず、総合で遅れているファネンデルトとサムエル・サンチェスのアタックが容認されたぐらい。結局、ファネンデルトが逃げ切り、サムエル・サンチェスが2位、遅れて総合勢、しかも今日はヴォクレールがタイム差なしでゴールにw
遅れていたジルベールが丁度ゴールしたときに、ファネンデルトの表彰式が行なわれている最中で、ジルベールさん表彰式を見てニッコリ。そのまま表彰式の裏へ祝福へ駆け付け、ファネンデルトとキャッキャウフフ。
総合争いよりもヴォクレールの奮闘がすごかったピレネー三連戦でござった。

第15ステージ

ピレネーからアルプスへと東進するつるぺた平坦ステージ。スプリンターにしてみれば、このステージと最終日のシャンゼリゼしかもう出番がない。ちゅうわけで、はいはいカヴェンディッシュが勝つんでしょという感じ。そして案の定HTCトレインが機能し、最後にレンショーに引き連れられたカヴェンディッシュが他を寄せ付けない走りで予定調和の勝利。ほんと強いですね。
ゴール前では今日も今日とてHTCトレインを潰すためにジルベールがアタック。ただ、この人はゴール前でアタックすると、一緒にアタックした選手にローテーションを要求することもなく、自分が先頭に立ってドンドン行ってしまう。よく言えば漢の走り、ベルギーチャンピオンジャージに相応しい男らしいアタックなのであるが、冷静に見れば、ネジ一本外れてるよなコイツ……頭おかしいんじゃないか……という無謀なアタックな気もするのであった。そこが魅力なのではあるがw