highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

スコット親子、日本を駆ける: 父と息子の自転車縦断4000キロ

スコット親子、日本を駆ける: 父と息子の自転車縦断4000キロ

スコット親子、日本を駆ける: 父と息子の自転車縦断4000キロ

GWの帰省のお供にと思って、本屋で見かけたときに買った本。
インテルに勤めていた会社員が、8歳になる息子と過ごす時間を大事にしたいと思い立って、宗谷岬から佐多岬まで自転車で走破しようという話。父親は不況の最中に長期休暇を取るということ含めて冒険だし、息子は父親の自転車に連結するタイプの自転車に乗るとはいえ、8歳の少年が4,000kmを走るってのはやっぱり大冒険だと思う。おもしろかったし、この父親の気持ちすごくわかると思いながら読んだ(独身だが)。
自分がスポーツタイプの自転車に乗り始めたのはダイエットのためという理由もあったけど、やっぱり自転車で遠くへ行きたいとか冒険をしたいっていう欲望は少なからずあった。通学途中になんとなく方向を変えてサイクリングに出かけて学校をサボるということもあったし、自転車旅行をしたというブログなんかを読めば心がときめいたものだし、某配信サービスで東京〜福岡の自転車の走行映像を延々流し続けているのをずっと見ていたこともあった(ニートのような生活をしていたからだ)。自転車に求めるものは、自分の中では今もそういうとこだと思ってる。レースとかよりもどちらかというと旅のようなものに心魅かれる。
あと、息子のショウくんも旅を通してたくましくなっていくのがわかるし、親子が北海道で出会ったサイクリストのサイトウさんと青森で一旦別ルートになった後、四国で再会して佐多岬まで同行するという件、こういう出会いって自転車に乗っていればこそなのではないかな〜いいな〜と思った。