highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

R.I.P. Wouter Weylandt

ジロ・デ・イタリア第3ステージ、LEOPARD TREKのウェイラント選手が落車、頭部を強打し、そのまま帰らぬ人となってしまった。
崖から転落したというものでもなかったし、最初はよくある集団内での落車なのかと思ったが、事故直後に道路に倒れ、頭部からの出血、特に鼻からドクドクと血が流れ出している映像を見ると、これはやばい……と思わざるをえなかった。顔面の状態からすると、顔から突っ込んだのかもしれない。あの映像はちょっとしたトラウマになる。
ニュースによると、下り区間で後続集団を確認しようと後ろを振り向いたときに、左のペダルを縁石に引っ掛けて、そのまま20mほど投げ出されたのだという。
プロのレースでは、ときに100km/hで、ガードレールもなく少しでもコーナーリングを失敗すれば奈落の底へというような山岳を下っていて、凡人からするとコース設定も常軌を逸しているとしか思えないのであるが、その装備はというとサイクリングジャージにヘルメットのみ、身を守るものはヘルメットだけなのだ。自分のような貧脚サイクリストでも、クロスバイクに乗って下りでくるくるとペダルを回していると、簡単に40km/h、50km/hとか出てしまう。一気に坂を下るのはとても気持ちがいい。しかし、頭部を守るためにヘルメットをしている他は裸同然で、細いタイヤ、車体に身を預けて高速移動しているのだ。ほんのちょっとしたミスで落車、そのままあの世へ、という可能性があるのは、プロでもホビーサイクリストでも変わらないし、技術や経験でプロに遠く及ばないアマではその可能性はさらに大きくなる。
こういう事故があってから再認識するのでは遅いのだが、自転車に乗ることのリスクというのは肝に銘じておかなければならない。ロードレースを見ていて死者を見るのなんて真っ平御免だし、今日も明日も、全世界のサイクリストが安全でありますように。