highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

疑惑のチャンピオン

movie-champion.com - 
新宿ピカデリーにて。

ツール・ド・フランス7連覇を剥奪されたランス・アームストロングを元にしたドキュメンタリー映画。邦題よりも原題の"The Program"の方がシンプルでいいと思う。
実話を元にした映画で、大きな盛り上がりがあるわけでもないが、ランスが癌から復帰してドーピングに手を染めていく様子が淡々と描かれる。本当にこんなやり取りがあったのだろうかと思うところもあるが、概ね映画のような感じでドーピングが行われていたのだろう。アシストとしてランスを支えたランディスが、英雄扱いされるランスと自身の境遇の差に不満を抱き、真実の告白へという流れになっているが、映画向けの単純化というところか。
ツール・ド・フランスのロードレースにおける位置付けとかもさらっと触れるだけだったし、駆け足で終わったなと思ったので、基本的には「知ってる人」向けの映画ですな。
キャストはみんな似ている人を選んでいるので、ニヤッとしながら見れたけど、コンタドールだけはバキューンポーズ含めて、映画から浮いているように思った。あのシーンだけが映画全体にマッチしないというかなんというか。
特別おもしろいという映画でもないけど、ロードレースに興味のある人なら一度見ておいてもいいのではという感じ。米国だとAmazon Prime Videoでも配信しているようだけど、日本でもAmazonで見れるならそっちで十分かなと思う。
UCIも含めて関係者がみんな口を噤んでいた時代から今は進歩していると信じたい。