highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

2024 BRM504 さくら600km 会津若松

sakura.randonneurs.jp

北千住、自走で行ってもそんなに遠くないのでエントリー。都内縦断なので時間はかかる。BRM600を走るのはなんと一年半ぶり。

宿は郡山(280km)か会津若松(350km)の二択だが、自分は会津若松に宿を取って、350km、250kmで走る計画。プロフィールだけを見ると特に難しいコースではなさそうだが、はて。

鹿嶋のPC1に着く前になんかリアタイアが緩いなと思ったらスローパンクしていた。小さいホチキス針みたいなのがタイヤに刺さっているのを発見したので、原因を取り除いて無事に復活。しかしグラベルキング、本当によくパンクするな。まだ在庫2セットあるのだが。全部チューブレスだったら大丈夫だったであろうパンクだなと思うと、チューブレス運用の方が幸せではないかと思ってしまう。

PC2まではかとうさんと一緒だったが、自分は会津若松まで行きたいのでサクッと補給を済ませて出発。ここからは一人旅。

途中、矢祭のファミマで休憩を入れてから郡山のPCへ。久々にお会いするチクラレさんがいらっしゃったので一緒に御霊櫃峠へ向かう。峠の入り口でもう一人の参加者をキャッチして三人で喋りながら登った。ここは一人で夜に走るのは恐怖だと思う。PC名「御霊櫃峠のトイレ」ってそれはもう怪談の舞台じゃないですか。

クラレさんも自分もノーガードで御霊櫃峠から下ったけどさすがに冷えたので二人とも猪苗代湖沿いを走る前に上着を着た。

会津若松の到着は23時半過ぎ。近くのコンビニで買い物をして駅前のホテルに到着したのが日付が変わる前。特に急ぐ用事もないので、明日の出発は6時頃でよかろうと思い、5時半にアラームをセットした。

Zzz…

で、予定通り6時頃に出発。

鶴ヶ城で写真を撮ったり他の参加者と喋ったりトイレに行ったりしているとぜっとさんカマノさん隊がやってきたのでここから同行。仮想クローズに対して1時間ぐらいの借金だったはず。

噂の塔のへつり。がっかりスポットだとは微塵も思いませんでした。思いませんでした。

ぜっとさんの調子がイマイチぽく、上三依から鬼怒川までの下りでもスピードが乗っていなかったので、先に下ってPCで待つ。が、待てども待てどもなかなか来ない。補給もトイレも済ませて出発できる準備を終えたところにカマノさんが到着。借金は会津若松からさらに増えて1時間半ほどになっているのでこれ以上待つと間に合わんかもなと思い、先に行かせていただくことに。

140kmで借金1時間半なら普通に返済できそうなものの、この日はずっと南風で向かい風。要求グロスが19km/h程度なので下り基調で風がなければなんてことはないのだが、向かい風で巡行が20km/hそこそこになってしまう。さらにGWの渋滞もあって全然進まない。焦る。

途中でキャッチした二人の方とパックで古河のPCに着いても20分ほどの借金生活。あと4時間で66kmほど。最後は都内の信号で時間がかかるしレシートをゲットする時間も考えるとあまり余裕がない。ウイダーインゼリーを流し込んですぐに出発。

PC出発後も渋滞に巻き込まれて焦るが、下ハン持って空気抵抗を減らしてなるべくスピードを落とさないように踏み続ける。要求グロスは時間が経てば下がっていきそうなものだけど、向かい風でスピードが乗らず全然下がらない。めちゃくちゃ焦る。

江戸川沿いでかとうさんをキャッチ、さらにもう一人のRaphaジャージの方をキャッチして三人のトレインになってようやくスピードが乗るようになった。自分がヘロヘロになってきた時にさっと前に出てくれたRaphaジャージの方には大感謝。江戸川沿いは信号もないし向かい風の中で25km/h程度を維持できたので一気に借金を返済できて、クローズまで残り1時間半ぐらいのところでようやく40時間内に間に合うと思えた。それまでは全然間に合う気がしなかった。

ゴールには21時半過ぎに到着。いやー疲れた。道中で借金抱え過ぎたのが原因だけど、こんなに疲れた600kmは初めてだ。江戸川沿いで一人だったら39時間55分とかだったと思う。

輪行で帰ろうかなと思ったけど、汗だくなので自重してえっちらおっちら自走で帰った。

605.2 km Ride Activity on May 4, 2024 by Masaru I on Strava

日光以降の心拍の上がりっぷりが今回の切羽詰まった状況を表しているな。

あと、ブルベは600kmが一番しんどくなったんじゃないかな。ブルベは長ければ長いほど要求される速度が低下していくので、長くなれば走り続ける時間は増えるけど、速度が要求されない分だけ楽になる。岡山1200だって制限時間を気にすることはなかったし、昨年の東京1900も制限時間を気にした瞬間は1ミリもなかった。ACPのルール改定(公開作業をToDoに入れたまま何ヶ月も放置していてごめんなさいという気持ち)で途中のコントロールの通過時刻を厳密にチェックしなくなったので、1000kmにおいても600kmまでは15km/hというのも厳密に判断されなくなった。全編を通しての要求が15km/hである600kmはしんどいと思う。ただ、今回自分でやってみて実感したけど、過剰に借金を抱えた状態はどうしても多少の無理をする必要があってリスクが増えるので、基本的にはクローズ時刻に沿って走るべきだろうなとも思う。