highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

Fleche Nihonbashi 2024

2024 フレッシュ日本橋 | Audax Randonneurs Nihonbashi

今年は松本から山中湖経由で東京タワーまででコースを申請した。当初はジェイソンが台湾と香港から友人を連れてくるという話をしていて、二チーム作るつもりだったけど、昨年末までにジェイソンともう一人の台湾の女性だけになったので、その女性含めて六人でチームを組んだ。ところが台湾の女性もエントリー後にどうしても都合がつかなくなったので、メンバー変更でAJ神奈川のすぎうらさんに入ってもらって六人でのチームとなった。六人なのでおーのさんの手持ちのタンデムを投入し、体のサイズが同じぐらいのおーのさんとおばたさんがタンデムに乗ることになった。

金曜の午前中のあずさに乗って松本へ。おかださんと同じ車両であった。そこに自転車を持たずに軽装で登場するおばたさんが合流し、すぎうらさんが合流し、最後に成田までジェイソンを迎えに行ったおーのさんとジェイソンが18:30頃に到着した。そして早速タンデムの組み立てでメカトラ発生。チェーンがゆるゆるにしか張れないので、コマを一つ詰め、その間におかださんが近所の自転車屋にチェーンを買いに走るというチームメカトラに相応しい幕開けとなった。

自分の自転車もホテルに着いて部屋に持ち込もうとした段階でホイールから異音が。どうもカーボンのリムの内部で異物が転がっているカラカラ音がする。どこからそんなものが入るのだろうか。ニップルが外れてたり、触れてたりするわけではないので、まぁとりあえず走るのは問題ないのではという結論。その後は、近所のラーメン屋で夕飯にし、さらに居酒屋に移動して前夜祭を開催。

当日は7時に松本城前のコンビニ発なのでその前に松本城で集合写真を撮影。レシートをゲットしてスタートして数分。1.9km地点でタンデムのチェーンが外れるトラブル。先が思いやられる出だしである。とはいえ、タンデムの二人は昨年末から何度かタンデムでブルベに参加していて息もあっているし、塩尻峠の登りも普通にクリア。速度的には全然問題なさそうだ。

と思っていると、富士見峠への登りでジェイソンがパンクで停車。タイヤに穴が空いていたわけではないのでバルブコアの緩みかゴムの劣化だろうか。シーラントを投入し空気を足して続行。白州あたりまで降りてきた時にガソリンスタンドで空気入れを借りてさらに加圧。

で、道の駅白州で今度はジェイソンのバイクのボトルケージの緩みが発覚。ところが、セキュリティ対策でネジの形状が特殊なやつなので回せない。フォークを買ってきて強引に増し締めし、タイラップで固定して対策した。

若彦トンネルへ向けて登っている途中で今度はすぎうらさんがパンク。こちらはチューブドなのでチューブを交換。メカニックおーのが手伝ってサクッと復帰。おかださんはいつもとホイールが違って固さに慣れないようで、異常に脚に来ると言っている。全員何かしら異常を抱える事態になり、チームメカトラの本領発揮。

三国峠のとこ。ジェイソンに富士山を見せたいと言うのが今回の大目標だったので、天気も良く、暗くなる前の到着で、完全に目的を果たしたと言える。

明神峠のオリンピックモニュメントで写真を撮っていると富士スピードウェイの方から花火が打ち上がるのが見えた。どうも富士スピードウェイの花火大会のようだ。「昨年はsnowworksだったけど、今年はfireworksだ!」とジェイソンが大盛り上がり。めっちゃタイミングが良かった。

そして富士スピードウェイまで降りてきたところでジェイソンのブレーキパッド異常。SRAMのブレーキパッドだけど、おーのさんが以前ジェイソンの自転車の面倒を見た時に経験を元にサクッと対処していた。素晴らしい。さらに三島で自転車屋に寄ってパッド調整。おかださんが下調べしてあった情報が役に立った。

函南で205km。この時点で一時間以上借金があったけど、小田原まで行けば国道1号と国道134号で借金返済できるだろうという見込みで気楽に構えていた。しかしタンデム組はかなり脚にきているようで、コンビニ休憩中もおーのさんの脚がプルプル震えており、相当無理をしているようであった。

熱海峠からの下りでMOA美術館前を通るルートを選択したのだが、というか修正させられたのだが、ここでミスコースをして無駄に下ってしまったのがよくなかった。登り返してMOA美術館に着いたところでタンデムの二人がハンドルに突っ伏してしまった。これはかなり無理をしているぞ。そもそもファミリータンデムなんて公園でキャッキャウフフと乗るものであろう。横須賀のPCまでは距離があるので大磯のファミマで休憩を入れたが、おばたさんが虚無になっていた。

逗子の渚橋の交差点では借金を完済しているだろうと思っていたが、この時点でもまだ借金。そこからはなかなかペースが上がらず借金も全然減らない。301kmの三浦海岸のミニストップをPCにしていたのだけど、到着までまだ数kmある時点で先頭のおかださんから「今PCのクローズ過ぎました!」の声。いよいよ焦る一行。22時間地点は横浜駅のところのコンビニを指定していたけど、ここまでのペースからすると到底無理。PCに着くとジェイソンは眠くて横になってしまったし、タンデム号の二人はかなりキテいる。おかださんと自分で当初の340kmまで行くのは無理だろうと判断し、手前のコンビニを探す。336km、334km、333kmあたりにコンビニがありそうだ。そうは言ってもすでに3時を過ぎているし、22時間の5時までもう二時間もない。ここからは信号峠で停車も多い。336kmを目標にしていたものの、走っているとこれは無理だなという空気になり、334kmに下方修正し、そこになんとか滑り込んで22時間地点のレシートをゲット。

22時間地点でおーのさんはうずくまって動けなくなり、おばたさんは虚無の表情で寿司を食っている。

366kmまで行くのはもう無理やなと言うことで、またまたコンビニ探し。さらに信号が多くなるので、走りながらも随時相談で、364km、363km、362kmと1km刻みでコンビニを把握し、最悪360kmのところでも可というチキチキ進行で進んでいく。そして360km地点である戸越駅を通過したのが6時50分頃。

そこから五反田へ下り、五反田駅を通り過ぎたところの362kmのコンビニで終わろうと思っていたけど、まだ信号がいくつかあったので、手前に見えた361kmの西五反田の交差点のファミマで終了とした。なんとか360kmを超えることができた。

そのまま千駄ヶ谷ホープ軒に移動して朝ラーをキメ、ナイスプレイスに行った後、近くのカフェでランチを食べて解散になった。

今回のチームの面々は四年目だけど、楽観的な人ばかりなのでどれだけ借金抱えようがメカトラが起ころうが重い空気にならないのでとても楽。去年の段階で一旦区切りにするかとは言っていたけど、ジェイソンがまた来年もと言っているので、そう言ってくれている内は全力でその話に乗っかっていく所存。

翌日は神田でジェイソンと飲んだ。また夏に日本に来ると言っていたし、すぐに再会するでしょう。