highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

2021 Race Around Aomori 1000km

青森一周RAAM予選会および走行会 1000km (通称:工藤久雄さんの青森一筆書き) – JUCA

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チーム部門で参加してきた。9月23日に前日移動、24日〜26日でRAA、27日はちょいと酸ヶ湯温泉までサイクリングをしてきた。遅い夏休みという感じ。超楽しかった。

事の発端は7月。マヤさんから直接連絡をいただき、マヤさんとその友人の元女子競輪選手とさらにその友人で1000kmのチーム部門に参加する予定だが、もう一人メンバーがほしいのでぜひ参加してほしいというものであった。1000kmのブルベに参加しろと言われると少し検討が必要だが、リレーで走るなら一人250kmぐらいだし楽勝だなと思った。全然知らない人とチームを組むのもあまり気にならないので、日程の都合がついた時点でOKの返事をした。

すると、8月末にSR600FUJIを走っている内にいろいろ事情があってチームが崩壊し、自分とマヤさんのみ残ることになってしまった。マヤさんはもう一つのチームであるチームよっしーに吸収してもらおうと画策したようだが、会場でお会いしたよっしー曰く、「マヤさんだけは絶対チームに入れちゃダメだと思った(笑)」ということで、マヤさんとワタシがランドヌールを中心に探した結果、日本橋の平野さんと田中さんが参加してくれるということになり、チームマヤ結成となった。平野さんや田中さんならよく知っているのでとてもやりやすい。また、マヤさんは然ることながら、平野さんも尾澤さんのRAAMの際にクルーとして参加しているので要領をよくご存知である。

前日

10時過ぎの新幹線を予約していたので、武蔵小杉駅から輪行で東京駅へ。武蔵小杉まで自走している途中でジャージ忘れたと思って自宅に戻るハプニング。ペラペラの夏用ジャージをつかんですぐに出発したが、これを持っておいてよかった。助かった。

東京駅の新幹線の改札に到着すると亀太郎のすーさんとばったり。チームよっしーで走るそうで、よっしーを待っているとのこと。先にホームに上がって乗る予定の号車のところに行くと今度は田中会長(今回は田中さんが二人いるのでこちらは田中会長で)にもばったり。結局よっしーもすーさんも同じ号車だったので、四人とも同じ車両。さすがに後部座席の後ろには置けないので、自分は前の車両の一番後ろに置いてきた。

新青森駅に到着したら徒歩で東横インへ。マヤさんと本多さんに出迎えていただいた。少し後の新幹線で平野さんが到着し、前日移動で八戸入りして八戸から自転車で走ってきた田中さんも到着。

みんなが到着すると明日以降の作戦などの話になる。我がチームは一度だけ事前にオンライン会議でオフィシャルの本多さんも混じえてルールの説明をしてもらい、計画はスプレッドシートにまとめておくという方向で進めていた。ところが、マヤさん作の公式のRWGPSとキューシートにどうもミスがあるような気がしてならない。やはりミスがあって一応修正されたのだが、今度はRWGPSとキューシートの総距離が合わなくなった。自分はもういいやと思って考えるのを放棄して、RWGPSのデータだけEdgeとeTrexに入れることにした。なんとかなるやろの精神である。マヤさんを筆頭に平野さんも田中さんも割りとなんとかなるやろ派の人達なので、各自が持ってきたキューシートはそれぞれに距離が違っており、チームの認識がまったく一致しない。早くも不穏な空気が漂うチームマヤ。

よっしーや田中会長に「キューシートどうしたんですか?間違いがあったでしょう?」と尋ねると、御二方曰く、「間違いがあるなんて最初から知ってるよ。マヤさんの作ったキューシートが正しいわけないんだから自分で確認して自分で作らないと」とのこと。おいおい、それでいいのかAJ神奈川。

また、ホテルのロビーでチームよっしーの計画表を見せてもらうと、一人あたりの距離や登りが均等に分散されるように区間や交代場所が決められている上に、食事を取る場所やガソリンを給油する場所もきちんと計画され、実に隙のないものであった。我がチームはその計画表を見せてもらって初めて「そうか!夜中にガソリン切れになる可能性もあるのか!」と気付く始末。交代場所も何も決めてないし、とりあえず最初はマヤさんが走るというのと一巡目は100kmぐらい走りましょうということしか決まっていない。どうなることやら。

なお、チームマヤのローテーションは、「ライダー」→「助手席」→「運転手」→「後部座席」→「ライダー」……ということになった。走る前に後部座席で休息しておいて、走り終わってすぐ運転は大変なので助手席へ、という考え方である。

Location Page: 2021 Race Around Aomori 1000km

事前にSpotWallaのサポートに連絡をしてオーガナイザー権限をもらったので、両チームのサポートカーに位置情報を飛ばせる端末を用意して、それぞれの位置を確認できるようにした。オフィシャルの本多さんもこれを見れば両チームがどこにいるかわかるので便利である。

これはマヤさんが650kmに参加したときに開発したものらしい。ポールと段ボールで区切ることで出し入れが簡単になる。

バラ焼き。例の食堂も通るけど、たぶん朝方になるので時間的には無理っぽい。

というわけで、ハイエースを借り、車内の準備をし、ライダーズミーティングなどを終え、近くのお店で夕食にし、ホテルに戻ってさくっと寝た。1000kmブルベの前日のような緊張感は皆無。

なお、チームよっしーは亀太郎の面々が主体で、よっしー、田中会長、すーさん、いっちー、アキタくんの五人。

RAAスタートです

第一走者なので朝食をかきこむマヤさん。

東横イン新青森駅東口 → ファミリーマート横浜町店: マヤさん

本多さんにお願いしたがぶれぶれやな。チーム部門で二チーム、ソロ部門で三名。内二人は御夫妻で参加されていて、お二人ともPBPを82時間ぐらいで完走したらしい。速いご夫妻だ。

チームよっしーは田中会長、我がチームは大将が先陣を切る。雨がパラついたりで天気がよくないが、まぁ100kmぐらいですし、なんとかなるでしょう。ソロ部門の方々も含めて5時にスタートを切った後、しばらくは市街地なのでライダーの単独走行区間になる。サポートカーでのサポートが禁止されているので、チームマヤの残った面々は二度寝してホテルで朝食を食べてからハイエースで出発することにした。チームよっしーはライダーとともに出発して上手くやるらしい。早くもいい加減なチームマヤ。

朝食を終えて、田中さんの運転で7時頃にサポートカーが出発。浅虫温泉夏泊半島、野辺地を通過してマヤさんを追いかける。マヤさんの位置はわからないが、雨雲レーダーによるとところどころ雨が降っているので大変そう。

野辺地を通過し、有戸駅の近くでようやく追い付いた。

100kmに5時間かからないぐらいなので快走だ。さすが大将。車で巡回している本多さんによると15分ぐらい前にチームよっしーは通過していったらしい。ちなみに我々は一巡目は100kmとしたが、チームよっしーはずっと50〜60kmで交代していく作戦なのだそう。

ほたて推しがすごい地域だ。

準備をしてマヤさんの到着を待つ。

ファミリーマート横浜町店 → かわうち湖レイクサイドパーク: ワタシ

マヤさんの到着と同時に入れ替わるようにスタート。むつ市へ北上する区間は向かい風であったが、信号があまりないので快適。雨が降ったり止んだりですっきりしないけど、ちょっとがんばり気味に走れば身体は温まるし、ジャージがビショビショになるような雨でもないので気持ちよい。途中で自分を追い抜いていったサポートカーがコンビニで停車して何かしているのを見つつ通過。

ちなみに、サポートカーは日中はリープフロッグ、夜はダイレクトフォローというサポートの仕方がルールになっている。どちらも交通の妨げにならないのが大前提。リープフロッグというのはleap frogという字義通り、ピョンピョン跳ねるカエルのようなイメージで、サポートカーは走っているライダーを追い抜き、少し先で止まり、ライダーが追い付いてきたときに必要であればサポートをする(補給の受け渡しとか)。そしてライダーが先に出発し、サポートカーは少し遅れて出発し、またまたライダーを追い越して待つ。ライダーの後ろにぴったり付いて走るのはダメ。一方、夜のダイレクトフォローはライダーの後ろに付いて車のヘッドライトでライダーを照らしながら走り、ライダーは車のヘッドライトの照射範囲内にいないといけない。これも後続の車が来たときはその限りではなく、リープフロッグでかまわない。運転手はライダーの位置や後続の車の状況、停車できる場所を見つけないといけないなど、結構気を使う。走っている方が楽かもしれない。

むつ市内を抜け、西へ向かうようになると交通量もぐっと減り、少々アップダウンはあるものの信号がない快走区間になる。グロスで平均30km/hになるペースで走っているとまったくサポートカーが追い付いて来ない。サポートカーも、こんなに追い付かないということは実は後ろにいるのではと疑心暗鬼になっていたらしく、サポートカー内の相談で食事場所と決めた店の2分ぐらい手前でやっと追い付いてきた。自分はそんなこと知らなかったので、そのまま通過していたら大変だった。その先は何もないので当分食事にありつけないところだった。

マヤさん曰く、

「いぢちさん、九州のヘブンで私と一緒に400走ったし、いつもブルベで最後の方にゴールしてるから私と同じぐらいの脚力の方だと思ってチームに誘ったのよ〜。だから後ろにいると思ってたのよ〜」

「えっ」

焼き干しラーメンおいしかった。

食事を済ませてライダーの自分は先に出発。海峡ラインを登る。サポートカーが抜いていったということは、上で停車して写真やら動画を撮るために待っていると考えられるため、見栄を張って張り切って登る。

走っている間は真面目に走って写真で停車とかはしないようにしようと思っていたけど、すばらしい景色だったので思わず停車。ここだけね。TSとなっているかわうち湖のとこまで下って一本目終了。

田中さんにバトンパス

かわうち湖レイクサイドパーク → ファミリーマート東通店: 田中さん

一仕事終えて自分は助手席へ。マヤさんの運転で進む。

下北半島の北部は本当に寂しく、「Cascadeで走ったマウントレーニア国立公園を思い出すな〜」と思っていたら、マヤさんから「この景色、Cascadeを思い出すでしょう〜」と言われた。まさに。「ぼくはチェーン切れて大変な思いをしたとこやけどね」と平野さん。

御夫妻で参加している二人。

YouTuber田中さん。

TSとなっている東通のファミマに到着するとチームよっしーのサポートカーが。どうやら隣の寿司屋に入っているらしい。「みんないるわよ!わたしたちもそこにしましょう!」とマヤさん。チームよっしーも店に入ったばかりだったのでついに追い付いた。無計画なチームマヤと同じ食事になったよっしー、やや不満げ。

ゆっくり座って食べられるなんてと大将は感動してた。

ファミリーマート東通店 → 蕪嶋神社: 平野さん

ここからは平野さんがライダー、ワタシが運転手。

すっかり日は暮れているので、基本的にダイレクトフォローで平野さんを前に置いて進む。交通量もあまり多くないが、たまに後続が来るのでその度に先行して停車できる場所を探すことになる。アメリカだと路肩が広いのであまり問題ないらしいが、日本はそういうスペースがないので、かなり先まで先行して停車することも。民家の前とか止まっちゃダメな場所もルールとして決まっているのでなかなか大変である。その間ライダーは一人で走ることになるわけだし。そういう意味でも夜間走行に慣れているランドヌールだけでチームが構成されているのは安心。ただ、平野さんが一人になってしまった時間帯で犬に追われる事件があったそうな。「早よ追い付いてきてって思ってたんよ〜」とのこと。

六ケ所村、小川原湖三沢市を通過して、八戸へ向かう。小川原湖のTSでもチームよっしーに追い付いた。この辺の差はほとんどない感じ。

あと、三沢市はマヤさんがオススメの町並みということでルートに入れたそうだが、実にアメリカンな町だった。また別の機会に訪問してみたい。

ぶれぶれだ。最近SR600KWを完走した絶好調ひらちゃん(サドルの固定が甘くてグラグラしている)がガンガン飛ばしてあっという間に蕪嶋へ。個人的には二ヶ月ぶり。

蕪嶋神社ファミリーマート十和田バイパス店: マヤさん

蕪嶋から種差海岸を通って、階上へ向かい、その後は県道42号や国道4号十和田市へ向かう区間。マヤさん的にはアップダウンの連続でかなり大変な区間と言っていたが、ローテーション的にマヤさんの担当ということになった。たしかに登り下りばかり。標高の高いところには行かないけど平坦がない感じ。ここからはマヤさんがライダーで、運転手は田中さん。自分は後部座席で横になって仮眠。

というわけで、この辺の記憶はほとんどなし。なんかマヤさんが「花摘んでくるから待ってて!」とか言って停車しているのが遠い意識の中で聞こえてたような気がするし、しないような気もする。

ファミリーマート十和田バイパス店 → 道の駅こさか七滝: ワタシ

ワタクシの二回目のおつとめ。4時半頃スタートして、奥入瀬渓流を登り、発荷峠を登り、小坂へ下りるルート。奥入瀬渓流も初めて通るのであれば写真とか撮りまくりたい場所なのだが、なんせ二ヶ月前に走ったばかりなのでノンストップで通過。途中でキャッキャウフフと奥入瀬渓流を楽しんでいるチームよっしーを抜いた。快調に走れたので奥入瀬渓流のStravaのセグメントはSR600のときの半分の時間で通過していた。75kmぐらいの区間なので補給は走りながらパワーバーみたいなのを二本食べたのみ。停車は不要だな。

発荷峠を登ったところで展望台で写真を撮って、さらにもうちょっと登り、道の駅こさか七滝へ下る。

七つ段差のある滝ということらしい。そしてこの道の駅で二回目のおつとめ終わり。荷物を削って軽量化に励んだたわけではないけど、やっぱりブルベと比べると一回の走行距離が短いので速度も出せる。それでも疲労は少ない。

交代の準備をしているとチームよっしーが通過していった。

道の駅こさか七滝 → 道の駅かみこあに秋田杉とコアニチドリの里: 田中さん

マヤさんの運転で自分は助手席。ここはTSである康楽館、大湯環状列石と通過していく区間で細かいアップダウンが続く。

康楽館でまたまたチームよっしーと合流。綿密な計画をしてきたチームよっしーと無計画に走っているチームマヤ、なんだかんだであまり差がない。

環状列石は思っていたほどの大きさではなく、ちょっと拍子抜け。マヤさんも平野さんも同意見。

前日とは違って天気が回復して気持ちよい。途中の道の駅ひないでりんごやぶどうを調達してきたマヤさん、「青森のりんごはおいしい!」と感激していたが、ここは秋田だ。この後、何度も訂正した。

田中さんが到着。

ここで昼食休憩。

道の駅かみこあに秋田杉とコアニチドリの里 → 入道崎: 平野さん

ここからはワタシの運転で平野さんがライダー。上小阿仁からちょっと登ってトンネルを抜けると五城目街道の長い下り。チームよっしーは五城目の温泉宿で昼飯と仮眠休憩らしく、SpotWallaでも動きがない。

我々は先行し、八郎潟を抜けて寒風山へ。寒風山は結構な激坂だが、平野さん曰く、「上で撮影してるのわかってるから押し歩きせんかったよ」とのこと。ですよね〜。

すばらしい景色だった。

「寒風山から下りたら入道崎までは平坦よ!」とマヤさんが言っていたが、行ってみるとアップダウンの連続であった。「前は車で通ったからもう忘れちゃったねぇ」とマヤさん。平野さんかわいそう。

あと、マヤさんが「いいこと思い付いた!今夜不老不死温泉にこっそり入りましょうよ!海岸の温泉だから大丈夫よ!」というので、それはいいことではないこと、不法侵入になる可能性が高いこと、このご時世に何かあると社会的に死ぬことを田中さんとワタシでマヤさんに説明する。こういう「いいこと思い付いた」が何度もあったけど、基本的にいいことではないことが多かった。

平野さんはキューシートに騙されたりして道に迷っていたらしい。平野さんかわいそう。

入道崎 → ルートイン能代: マヤさん

夕方になり、これからの予定をどうするかを相談。車内で横になって仮眠できるとはいえ、やはり三日連続で走り続けるのもつらい。運転もしないといけないし。なので、能代の手前の三種のゆめろんという温泉施設で夕食、可能であれば全員で仮眠休憩にしようと決めて、マヤさんが三巡目のスタート。

国道101号を北上するルートは日本海へ沈む夕日がきれいだった。

めろんで食事をし、温泉に入ってさっぱり。仮眠できるかどうか聞いてみると、大広間は閉まっちゃうし宿泊の空き部屋はないしということで、少し先の能代のルートインを急遽予約した。20時半には到着して、制限時間を考えても5時間ぐらいは休憩として確保できそう。引き続きマヤさんがライダーで能代へ。夕食も済ませているし風呂にも入っているので、到着してすぐに寝た。やはりベッドで寝るのは最大の回復になる。

ルートイン能代 → 深浦駅: ワタシ

能代を1時半過ぎにリスタート。自分的には最後のおつとめになる予定なので、ガンガン行こうぜという気持ちでがんばる。夜中なのでダイレクトフォローで車が後ろからヘッドライトで照らしてくれるので、ブルベの一人で走る夜間走行より圧倒的に速度が出る。

陸奥岩崎駅まで来るとイザベラ400で通ったルートなので記憶が甦ってくる。あのときはよっしー隊でギリギリゴールしたのだった。なつかしい。

ド深夜かつ信号がないのでほぼ停止時間がない。2時間半の内、停止時間は8分のみ。

本当は恵比寿神社がTSなのだけど、夜なので深浦駅で。

深浦駅 → ファミリーマートつがる車力店: 田中さん

深浦から鯵ヶ沢、つがるへと田中さんが快走。自分はもうおつとめを終えたので、あとは一日ドライブ。岩木山のすぐそばを通るが、マヤさんお気に入りの山らしく、ライダーの田中さんと岩木山、朝焼けが上手く入った写真を撮っといてくれとお願いされた。

ファミリーマートつがる車力店 → 鋳釜崎: 平野さん

平野さんがライダー、ワタシが運転手で出発。リープフロッグで先行し十三湖にかかる橋の前で平野さんを待っている間にチームよっしーの場所はどこかなと確認すると、田中会長が十三湖のそばでしじみラーメンを食べている写真をFacebookに投稿していて、しかも投稿時間が「just now」となっている。「これは行かねば!」と慌てて橋の上で工事停車している平野さんにその旨を伝える。中の島公園の駐車場にチームよっしーのサポートカーを発見。みんなでラーメンを食べていた模様。

なんだかんだで無計画なチームマヤもチームよっしーと同じ水準の食事にありつけているので、我らが大将は大変ご機嫌。

マヤさんのお気に入りの岩木山

次のTSの小泊のファミマでライダーの平野さんが出発し、サポートカーがしばらく停車していると、本多さんからチームマヤと本多さんを含めた5人のメッセンジャーグループに電話があった。本多さんはマヤさんに連絡したいだけだったようだが、これだとあちこちのスマホが鳴ってしまう。ライダーとして先に進んでいる平野さんにも着信があり、びっくりした平野さんが「何かトラブルがあったん?」と戻ってきてしまう始末。「これだからかいたろうさんは〜。おじいちゃんはダメね〜」とマヤさん。いやいやいやいやと総ツッコミ。

竜泊ラインは四年ぶり。絶好のサイクリング日和だった。

津軽海峡冬景色をスピーカーで鳴らしてノリノリで登ってくるYouTuberひらちゃん(動画を撮っているのは田中さんだが)。ものすごいスピードで登ってきて、通り過ぎた先のカーブを曲がると失速している。

チームよっしーはせっかくなのでみんなで走ろうということだそうで楽しそうにヒルクライムをしている。田中会長のリア42Tがすごかった。くるくる回る。

あとは階段国道も見ておこうという話になり、少しコースを逸れるが両チームとも階段国道の上の方に向かう。途中でルートの確認をしているチームよっしーの自転車組が止まっていたが、腹黒マヤさんが「嘘のルート教えちゃいましょう!」と言い出す。もうチームよっしーより先にゴールする気満々だ。階段国道の写真だけ撮り、歌碑はガン無視で「先に出発しましょう!」と我々を急かすマヤさん。

先に進んでいたライダー平野さんが三厩の龍飛旅館でマグロ丼を食べようと待っていたので、我々もそこに吸い込まれてみんなで昼食。あとは鋳釜崎でマヤさんにバトンタッチするだけ。チームよっしーもSpotWallaによると500mぐらい後ろの食事処にいるようなので、差はわずか。

鋳釜崎 → 東横イン新青森駅東口: マヤさん

残りは50kmぐらい。アンカーはマヤさんに勤めてもらうことになった。田中さんとワタシはもう間違いなく間に合うと確信しているが、心配性なマヤさんは本当に間に合うのかとしつこく心配していた。いざとなったら交代して制限時間に間に合わせてくれと。マヤさん曰く、「私は計画はしないけど、ゴールが近づくと間に合うか心配でしょうがないのよ〜。だから安全策を取りたいのよ〜」と。めちゃくちゃやな。

マヤさんが出発してすぐにチームよっしーのアンカーのアキタくんが通過していく。自転車に乗り始めて一年ほどの若者らしい。まぁ当然すぐにマヤさんを抜いちゃうわけで、案の定我々サポートカーが出発して先に追い付いたのはマヤさんであった。こりゃチームよっしーの先着ですな〜と思ってサポートカーが先にゴールへ向かっていると、アキタくんが停車しているではないですか。ポンプで必死にシュコシュコしていて、どうもスローパンクしているみたい。かなり手こずっているようだったし、あまりパンク修理の経験もないようだったので、これはもしかしたらチューブ交換即破裂とかあるんではないかと我がチームのサポートカー内の期待が高まる。

先にゴールの東横インに到着して待っていると、残念ながら先に帰ってきたのはアキタくんであった。その8分後にマヤさんが到着。

我々のサポートカーがアキタくんのパンク地点を通過した後、チームよっしーのサポートカーが到着してチューブ交換をしていたところにマヤさんが迫ってくるのが見えたので、大慌てで他の人のホイールを渡してアキタくんを出発させたのだそうな。マヤさんには絶対に抜かれるなと厳命して。マヤさんは一度は10秒差ぐらいまでチームよっしーに迫ったらしいが、チームよっしーの機転が利いてなんとか逃げ切ったということであった。う〜ん、残念。綿密に計画したチームと無計画だったチーム、レースをしてたというわけでもないんだが、1000km走って8分しか違わないのはなかなか熱い戦いだった。

ゴール後はまだハイエースの返却まで時間があったので(返却時間を勘違いしていたので延長料金を払う羽目になったが)、青森市街に食事に出かけて完走のお祝い。

翌日

楽しいRAAも終わり。ゴールすることが名残惜しいイベントは久々だったが、こればっかりはしょうがない。月曜も有休を取っていたので少しサイクリングをしてから帰ることにする。

自分は16時前の新幹線を予約していたので、酸ヶ湯温泉を訪ねることにした。SR600では通過しただけだったしな。さっさと温泉に入って下ってくれば十分間に合うだろう。田中さんと平野さんは新幹線の時間が遅く、八甲田ロープウェーで登山もするという話なので本日は別行動である。

二ヶ月ぶり!

ちなみにヒバ千人風呂に入りましたが、先客のおっさんが二人いただけでした。

これはSR600のときに飲んで感動したやつのブラックベリー版。

おっ、これは某ぜっとさんでは?と思ったが写真を送り付けるのは自重しておいた(今ここでアップロードする)。

これも美味かった。

ロープウェーのところに下ってきますと……

お馴染みの自転車が二台ありました。

すごい迫力。

青森駅前。四年前のイザベラ600の出発の地。

無事15時前に戻ってきて輪行準備をして終了。

とにかく楽しかった。急造チームではあったけど、メンバーに恵まれて何のストレスもなく三日間を楽しく過ごせた。もちろん一人で走る1000kmのブルベも楽しいけど、チームで走る1000kmはそれ以上に楽しいかもしれない。また、同じチーム走でもフレッシュとは違う楽しさがある。チームを構成するために運転できる人を確保しないといけないけど(ハイエースとか運転する機会ないですしね)、それさえクリアできればブルベを走っている人なら気楽に参加できるのではなかろうか。チーム部門の1000kmで60時間という制限時間もいい匙加減で、これが50時間だと結構きついと思うし、ブルベと同じ75時間だったらチーム部門には緩すぎると思う。ちゃんと走って、座って食事して、それなりに仮眠もできて制限時間には間に合う60時間はちょうどよかった。マヤさんも言ってたけど、チームの威力はすごい。

アメリカではランドヌールがチームを組んでRAAMのチーム部門を走ることはポピュラーなことなのだそうだ。さすがにRAAMのソロ部門は一般的なランドヌールとは別の世界の話であるが、チーム部門であれば一般的なランドヌールでも現実的な目標ということらしい(もちろん日本から行くとなると時間や費用が大問題だが)。チームリレーというのはとても楽しい遊びなので日本でも根付くといいなと思うし、来年も開催するそうなので来年も参加するつもり。もういくつかチームが増えるともっと楽しいと思うので、チーム組んで参加しましょう。