highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

Tour de France 2011 終了

というわけで、終わりました。エヴァンスの涙に貰い泣きしてしまった今年のツールでした。

第21ステージ

総合優勝争いは昨日までで決着、最終日はパリまでのんびりパレードランの後、シャンゼリゼの周回コースで最後のスプリントバトル。
パレードランの間は、エヴァンスの周りにBMCが勢揃いしていて、あぁエヴァンスは山岳で全然アシストされなかったけど、他のメンバーはどこにいたんだろう……と思ってしまったけど、BMCは平坦ステージでしっかりエヴァンスを集団の前方で守っていたし、まぁ山岳以外ではアシストも機能していたのかもしれない。パレードランの最中にエヴァンスが急にバイクを降りたので、おおここで本領発揮のメカトラか!!とニヤッとしたのだけど、マイヨジョーヌ仕様の黄色いバイクじゃなくて、昨日までともに戦った普段のバイクでゴールしたいって理由でバイク交換したらしい。泣ける!!
STAGE 21 - Image of the day / L'image du jour - YouTube
シャンゼリゼのスプリントは、HTCトレインから発射されたカヴェンディッシュがあっさり勝利。HTCハイロードのスポンサー問題はどうなるんでしょう。こんなに勝ちまくってるんですけど。あと、カンチェラーラがスプリントに参加してるのにちょっと笑った。

振り返ると

ピレネーは総合争いが牽制ばかりで盛り上がりに欠けたけど(柏木集保だったら激怒しているレベル)、アルプスはもうお腹一杯になるほどのレースだった。クライマーらしく山岳でタイムを稼ぎに出たアンディ、王者の意地を見せるアタックを繰り返したコンタドール、決め手はないけどタイムを失うことなく堅実に走り、そしてTTで圧巻の走りを見せたエヴァンス、総合勢はみんな持ち味を出したツールだったのではないかと思う。山岳の最後までなんとか食い付いていき、TTで見事に失速したクネゴ師匠もさすがwの走りである。
また、クライマーでもないヴォクレールが本職のクライマー相手にいくつもの超級山岳を対等に渡り合った走りは絶賛モノだと思う。落車で荒れた第9ステージで、メイン集団が半ば戦闘放棄したおかげで幸運にもタイムを稼いだという感じだったけど、そこから19ステージまでマイヨジョーヌを着て戦った姿は、すごいものを見てしまったという他ない。正直、ピレネーの初日でマイヨジョーヌを失うと思ってた。
そして、やっぱり一番強かったのはエヴァンス。アルプスで貧乏クジを引いていたけども、その逆境を弾き返しての勝利である。あの二日間のエヴァンスの置かれた状況は本当に見てるこっちが辛いほど。あの状況を凌ぎ切っての勝利なのだから、派手さはないけど文句なしに強いといえる総合優勝だった。
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