highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

2022 飛梅1200福岡

ajfukuoka.com

一年ぶりの1200km。今年のGWはAJ福岡の飛梅1200とR東京の日本縦断2700が候補にあったものの、以前から計画を聞いていた飛梅1200はぜひ走りたいなというのと、やはりどうせならN2BRM開催ではなく他の参加者とわいわいと走れる方が楽しいかなというのもあり、福岡へ行くことにした。日本縦断もいつか参加したいが今年は見送り。N2BRMを活用して飛梅1200を走った後に日本縦断へ向かったおーのさんという猛者もいるが、そこまでの休暇力はない。

ここのところ毎年九州に行っている。祖父が鹿児島から関西に出てきたという血筋がそうさせるのだろうか。一方でまったく北海道には足が向かず、大学生だった20年前に日高地方を中心にサラブレッドの牧場巡りをして以来、一度も北の大地を踏んでいない。どこかで打開したい。

今回の飛梅1200は昼スタート(11:00)ということもあってなかなか難しい。90時間をフルで使うとカレンダーベースで5日目の午前5時まで走ることになる。最後に疲労が溜まってきた中で明け方まで走るのはきついので、できれば4日目の夜までにゴールしたい。そこから逆算し、4日目の19時〜22時ぐらいにつくように計画を立てる。自分は各PCや通過チェックごとに細かい計画を立てる方ではなく、いつも一日の距離と所要時間で計画するので、立てた計画はこんな感じ。

  • 一日目: 筑後船小屋-鹿児島 4月30日11:00-5月1日5:00 335kmを18時間 18.6km/h
  • 二日目: 鹿児島-高鍋 5月1日7:00-23:00 286kmを16時間 17.9km/h
  • 三日目: 高鍋-田川 5月2日5:00-22:00 308kmを17時間 18.1km/h
  • 四日目: 田川-筑後船小屋 5月3日4:00-19:00 278kmを15時間 18.5km/h

2018年の福岡ヘブンウィークと2020年の熊本1000kmで、反時計回り、時計回りに九州をぐるっと走ったことがあるので、8割ぐらいは一度走ったことのある道。RWGPSでコースを眺めると景色が思い出せる。熊本1000の後に阿蘇山を登りに行ったし、半年ほど前にSR600阿蘇山を走っているし、阿蘇山ももはやお馴染みの場所。そういった経験を元に計画を立てたので、現実味のあるものになっているはずだ。

大体一日のグロスが17〜19km/hになるぐらいで所要時間を見ている。終わってみれば20km/h以上で走っていることもあるけど、20km/hで計画を立ててしまうと何かあったときに即死。計画から遅れていくのはメンタルによくない。今回は無理のない範囲で80時間でゴールのつもり。走行計画の按配は結構難しく、緩すぎても厳しすぎても意味がないので、自分がどれぐらいのペースで走れるかを考慮に入れてちょうどいい具合の計画を立てるのが大事。

宿での休養時間も人それぞれで、今回の計画なら10時間ぐらい宿にいても問題ないけど、自分の場合は宿で8時間とか寝ちゃうと身体のスイッチがブルベモードから通常モードに変わってしまい、脚の疲労やお尻の痛みが顕在化してむしろ翌日走り出すのがしんどいみたいなことになる。1200kmなら宿に5〜6時間滞在、3〜4時間ぐらい寝るのが一番いい感じ。これだとブルベモードのままで走り続けられる。これまでの経験から睡眠時間は最低3時間あればいいかなというところ。3時間を切るとどこかで眠くなってしまう。

というように、計画を立てたものの、実は一日目の仮眠場所が難しい。鹿児島はさつま町のPC1より50km先になる。さつま町のPC1では仮眠場所が提供されることになっているが、雑魚寝の環境がよくわからないので、スタートした後でさえ一日目の仮眠場所を決め切れなかった。結局、PC1で雑魚寝できそうならそこで、難しそうなら鹿児島の快活クラブでという予定。とりあえず鹿児島で計算しておく。いずれにせよ7時15分のフェリーに乗るイメージ。

スタート当日はゆっくり朝食を食べ、一時間前にはスタート地点に到着。集合写真やカウントダウンでのスタートなど、お祭りである。やはりRMはこうでなくては。残念ながら海外勢の参加は実現しなかったが仕方のない。このご時世で国内の参加者だけでもこれだけの開催を実現できているのだから十分だ。

天気も良く最高のブルベ日和である。いつものブルベが戻ってきたという高揚感に包まれる。

筑後船小屋 0km 4月30日 11:00

スタート直後はみんなガンガンいくので速すぎると思ったら自発的に切れていく。後ろからすごい勢いで抜いていく人もいるけど、ああいうのに飲み込まれてはいけない。先は長いので自分のペースが大事。

ぜっとさんmomさんがトレインになっていたので後ろについていたが、しばらくしてmomさんが飛び出していき、どこかのタイミングで自分も前へ。少し前にひであさんを先頭にした大所帯のひであトレインができあがっていたのでありがたく乗車させていただいた。

ブルベは時間の辻褄の合わせ方が人それぞれなので、坂道で先に行っても、その先の平坦で追いつかれることもよくある。逆にあの人は登り速いな〜と思って見送ってもその先の平坦で自分が追いついたりする。阿蘇への登りからPC1まではそんな展開で同じような面々と抜きつ抜かれつ追いついたり離れたりであった。

阿蘇への入口となる二重ノ峠が思っていたよりキツくて辛かった。が、眺めは最高。yasuさんと一緒になり、下ったところのコンビニで一休み。スタートからノンストップだったのでやっとこさの休憩となる。

ここから阿蘇山への登り。ブリーフィングでも散々説明があったのに右折の場所がわからなくて通り過ぎてしまった。そしてその先が結構な激坂で泣いた。なんだよあれ。普通に阿蘇駅の方から登らせてくれよ。

ここのところ毎年阿蘇山を登っているので新鮮味はないのだが、毎年来ても飽きないのが阿蘇山である。今回のメインディッシュなので写真を撮りつつ登っていく。後ろからやってきたのは北海道のにしかわさん。インナーローに入れるとカタカタ音が鳴るので、誰が来たかすぐにわかるという仕様になっています。登りでこの音が後ろから聞こえてくるとにしかわさんである。それは翌日も同じであった。

阿蘇山の上の方、めちゃくちゃ混雑しててさすがGWという状況だった。

阿蘇山上駐車場 94.6km

スタートと通過チェックで活躍したティノくん。食べ物を持っていない者には見向きもしない。

ここも半年ほど前に来ているがまた来てしまった。いいのだこれで。

阿蘇山からは40km近い下り。一気に時間を稼ぐ。新阿蘇大橋とか熊本空港あたりとか、何度も来ているのですっかりお馴染みだ。yasuさんやにしかわさんとトレインになって先を急ぐ。

日も暮れつつあるので休憩したいが、いいところに左側のコンビニがなく、やっと見つけたデイリーヤマザキにピットイン。オダ近トレインも入ってきてみんな考えることは同じだなぁと思った。右側ではあかんのよ。

国道3号の緩いアップダウンをこなしながら南下していく。ブルベ界だと自分なんかはどちらかというと重量級かつ踏む方で斜度1〜2%ぐらいの緩い坂でもスピードを落とさずガンガン行けるので、この辺で結構な人をパスしていく(一方で二重ノ峠のようなちゃんとした峠だと軽量級のクライマーみたいな方に抜かれていく)。

夕飯はヘブンウィークの際にランドヌールが続々と吸い込まれた田浦のヒライを目標にする。あまり遅いとイートインが閉まっているかなと思ったけど、無事に食事にありつけた。日常生活でラーメンを食べる習慣がなく、ラーメンを食べるのはブルベの際の補給ぐらいだけど、ブルベ のときはこういうカロリー高そうなものがほしい。こんなもの一瞬で食べ終わります。

この後はいつもの3号線トンネル迂回があるけど、そこに小さい登りがあるぐらいであとはほぼ平坦。快調に飛ばし、出水で一度コーヒー休憩を入れてさつま町のPC1へ向かう。紫尾峠に突入する前にコンビニでにしかわさんが休憩しており、すぐに追い付いてこられたので大変ありがたかった。あの峠、峠としては斜度も緩くて大したことはないけど、一日目の最後に一人で登ってたらグダグダになってたように思うので、二人でペースを落とさずにシャキシャキと登っていけたのは助かった。

男川紫陽館 286.8km 5月1日 0:50

にしかわさんもPC1で仮眠するかどうか迷っていたようだけど、自分達が到着した頃はまだ先客がほとんどいなかった。ということで、PC1で仮眠とする。さくっと風呂に入り、お手製の豚汁やおにぎりをいただき仮眠へ。ここはR熊本のみなさんがPC運営されていたようだ。けーこさんに会うのも久々。長友さんは以前参加したAJ福岡の忘年会以来だ。1時半過ぎには仮眠へ。

Zzz...

4時半前にむくりと起床。4時前には起きるつもりだったけど、アラームをがんがん鳴らせないので多少の寝坊はOKとしたい。

7時15分のフェリーに乗る予定で走り出す。鹿児島までは入来峠を越える必要があるが、信号が少なそうだし2時間半50kmは無理ではなかろう。まだ暗い中リスタートし、交通量の少ない道を行く。そして入来峠を越える。えっちらおっちら登っていると後ろからカタカタ音が近付いてきまして、「オッこの音はにしかわさんだな〜」と思ったら、やはりにしかわさんなわけです。ピークで補給をしている内に先に下っていかれた。

入来峠から鹿児島までは下りなのでフェリーの時間と残り距離と今の時速とのにらめっこ。

予定通り7時15分のフェリーに乗船。

桜島フェリー 336.9km

フェリーを下りてすぐのコンビニで朝飯休憩をしていると、ひであさんと15さんが一本後のフェリーでやってきたようで、そのまま通過していった。お二人はあまりペースを上げてないみたいなので、桜島が終わるとこで追いつき、ここからはもう一人koumoliさんという方を含めた四人のパックで佐多岬までゆるポタペースで進む。

かつてのヘブンウィークでは雨の桜島で新品のレーゼロのリムをゴリゴリ削った思い出があるが、今回は晴れである。うれしい。

佐多岬往復、速い人とどれぐらいでスライドするかな〜?と思っていたら、佐多岬の随分手前でおつぐくんさんとスライドした。100kmぐらい先行してるんじゃないの。すげぇな。

youtu.be

四年前に佐多岬に向かったときの様子、雲泥の差である。

根占のコンビニで一旦休憩を入れ、さらに四人パックで喋りながらゆるゆる進む。koumoliさん、初めてお会いした方だがかなりの古株のようでウワンさんなどとも知り合いのようだ。話が弾む。

佐多岬への最後のアプローチはいくつかルートがあるが、なぜか今回は激坂が採用された。四人で走っているということもあり、みんな意地でも下車しない。

佐多岬 431.9km

激坂と風に文句を言いつつ佐多岬に到着。ここで自分は売店へ、他の方はそのまま折り返すということで集団は解散。楽しい佐多岬往路でございました。

ワッサー。

復路はスライドするのでとても楽しい。なみきさんやyasuさん、momさんやべいさん、ぜっとさんなどなど、みんな元気そう。

鹿屋でスライド区間が終わり、都城方面へ。予習が十分ではなかったけど、全体を通してもこの鹿屋〜都城区間が一番しんどかったかもしれない。アップダウンが続くし、土地勘もないしで、いつになったら都城に着くのやらという気分。自販機でコーヒー休憩したり、道端に座り込んで補給したり、グダグダになっていた。

そんなときに目の前を通り過ぎていくのがにしかわさんである。視界に入る範囲にいたのでいいペーサーになっていただいた。都城市街を過ぎ、峠に差し掛かかる頃にはすっかり日が暮れ、ダウンヒルは日没後。

元々田野のAZホテルを検討していたぐらいだし、田野にコンビニがあることは把握していたので、ファミマへピットイン。どうせ宮崎は飲食店が営業していない時間帯に通過しちゃうので、ここでチキン南蛮を食べておきます。SR600阿蘇山のときもファミマのチキン南蛮で済ませた。

宮崎市内、何度も来ているが毎回通過するだけ。

22時前に高鍋のAZホテルに到着。ここはヘブンウィークの時にシャーマーズネックになってやっとこさ辿り着いてどうしようか逡巡していたホテルです。一度宿泊しているので余計な記入事項もなく、自転車を持ち込めることも前と変わらずで実にスムーズ。部屋からコースが見えるので参加者の通過も見えて楽しい。

AZ高鍋にはセルフドロップバッグを送っておいた。ジャージを入れ替えて送り返す。

Zzz...

4時前にリスタート。北海道のたなかさんの自転車が廊下にあった。まずはPC2である都農のAZホテルへ。

木材を運ぶトレーラーが横転していたようだ。巻き込まれなくてよかった。

その先でたまがわジャージの方に追い付いたらキルハさんでした。お久しぶり!

ホテルAZ宮崎都農店 635.2km 5月2日 4:23

今回、スタート・ゴールの筑後船小屋とPC2のAZ都農の間でオフィシャルのドロップバッグサービスが提供されていた。ドロップバッグはAZ高鍋にて自分で手配したが、念のためオフィシャルのドロップバッグサービスに予備のタイヤ、チューブ、シフトケーブル、ブレーキケーブルを入れておいた(昨年の岡山1200で痛い目に遭っているので)。今回は必要なさそうだ。バックパックで背負っている荷物(ほとんど使わない上に、レインジャケットが無駄に二着入っていたりする)を下ろしてもいいが、これは落車なんかしたときのためにクッションを背負っているという意味もあるので、今回はそのままにする。

PC2でスタッフの方と喋っているとPEKOさんが出てきて出発準備をし、ホテルの隣のコンビニに行ったので自分が先に出発。

で、自分は一時間ほど走った日向のAZホテルの隣のコンビニで朝のコーヒー休憩。チェーンにオイルを差しておく。そんなこんなをしているとおつぐくんとPEKOさんが通過していった。さすがにもう結構ばらけてきているので、三日目以降に会ったのはこの二人だけ。

宮崎・大分県境の登りは実にいやらしく、「県境や!ピークや!」と思って登っていたら、ピークは佐伯と豊後大野の市境である三国峠であった。やれやれ。峠から下り切った最初のコンビニにピットインするとおつぐPEKOコンビもいた。「前引いてよ〜」とPEKOさんに言われたけど、この二人に後ろに付かれると気が休まらないと思われるので、「引かねぇよ!シッシッ!」と先に行ってもらう(笑)。

豊後大野市内では、えらいゆっくり走っている自転車乗りがいて、反射ベストは着ていないけど三角リフレクターがついていて、そしてPBPボトルが差さっている。パスしたときに確認したら、福岡のいしいさんでした。怪我で飛梅1200をDNSすると前夜祭で聞いていたけど、輪行で要所要所をサイクリングされていたそうだ。この日は大分までの予定とのこと。去年yasuさん邸でお会いしたので、またyasuさん邸で〜もしくは福岡の忘年会で〜。

臼杵あたりのアップダウン、シャーマーズネックで瀕死状態で走ったときのことが思い出されてあのときの悶絶が蘇えってくる。佐賀関まで同じルート走っていたはずだが、時間内に間に合わせることに必死だったのでまるで記憶にない。

佐賀関の手前でおつぐPEKO組に追い付いてしまったのでここからしばらくは三人で。

佐賀関 784.3km

ピースピース。

写真を撮っているとおつぐくんがポーズを取って写り込んでくる……これは同族の匂いがするぞ……

佐賀関の道の駅で昼飯。PEKOさんは「サバ食べられないから佐賀関はスルー」と言っていた割りに、しっかり関アジ関サバ丼を注文するというストロングスタイルでサバにチャレンジしていた。

ここからPC3の香春のAZホテルまでは140km。二人は「じゃぁノンストップで行けるか」とか話をしているが、自分としては「(え、マジで……。二回ぐらいコンビニ休憩いるでしょ……)」という気持ち。ということで先に行ってもらう。

が、二人が大分市内で自販機休憩してるタイミングでパスして自分が前に出てしまい、別大国道はPEKOさんにぴったり後ろに付かれて圧をかけられる羽目になった。ボトルが空になったのでこれ幸いと別府市内を過ぎたところでコンビニピットイン。なぜか二人も一緒にピットイン。なんじゃそりゃ。君たちは先に行けよ。

立石峠は標高も斜度も大したことのない峠なのでゆるゆる登り、ゆるゆる下る。が、風が強くて下りも全然スピードが出ない。風も冷たいし空気感も微妙で、「これはしばらくしたら雨降るかもねぇ」「まさかHAHA」みたいな会話をしていたら、案の定数時間後にここを通過した後続の方は悲惨な目に遭ったようだ。そう言った点は他の方の走行記などを参照されたい。

立石峠の下りは踏まないと進まないし、腹も減ってきたのでトレインから離脱してコンビニで弁当休憩。風の都という通り、この辺はいつも風が強く、ヘブンウィークのときも熊本1000のときも風が強かった印象がある。

日が暮れる。PC3に向かって距離を減らしていく。

ホテルAZ福岡香春店 925.2km 5月2日 20:08

20時過ぎにPC3に到着。数km先の田川のAZホテルに予約しているが、ちょっと近過ぎたか。鳥栖でもよかったかもしれない。おつぐくんは寝ずに続行、PEKOさんはその場で宿を予約してAZ鳥栖へ。「いぢちさんもAZ鳥栖に変更しましょうよ〜。そしてそこまで引いてくれよ〜」というPEKOさんの圧を跳ね返し、強い意志でAZ田川へ。

AZ田川に21時前に投宿。すぐ横にコンビニがあるので食料を買い込み、翌日の準備をして就寝。

Zzz...

が、すごい雨音で目が覚めた。建物全体に響くような雨で、聞いているだけで心拍が上がるような激しい音。外を見ると豪雨、そして雷がピカピカ。マジか〜。外に放置していた自転車をとりあえず軒先に移動させたけど、そのためにちょっと外に出ただけでずぶ濡れ。すっかり目も覚めたのでどうしようか迷ったけど、とりあえず雨雲が抜けるまではベッドでゴロゴロ。雨雲が通過してしまえばもう降らないという雨雲レーダーの予報を信用して、2時半頃にリスタートすることにした。

路面は濡れているけどまったく雨はなし。これなら全然問題なさそう。深夜で交通量も少ないので快適である。嘉麻の峠だったか、鹿が横切ったのでびびった。大人しくしていてくれ。

鳥栖を過ぎたところのコンビニで朝のコーヒー休憩。

佐賀競馬場、忘年会のときに来た。

例のエッフェル塔。ここはパリです!

エッフェル塔の少し先のコンビニで朝飯休憩をしているとPEKOさんが通過していった。有田焼の陶器市の影響についてブリーフィングで言及されてたけどまだ早いので特に影響なく、最終日も順調に進んでおり、すでに日が暮れるまでのゴールの目処も立っていて、淡々と走るだけという状況。

ローソン佐世保早苗店 1057.8km

そんなこんなで佐世保の通過チェックへ。PEKOさんが出ていくのを見送り、自分はゆるゆるとリスタート。

どうでしょう脳なのでハウステンボス駅を見るとどうしても思い出してしまう。

佐世保からはまったく同じ道をヘブンウィークで一度走っているので当時の記憶を辿る感じ。道が狭い上に交通量が多い(通過時間帯によるかもしれない)のと、路面が悪いのが辛い。暑くなってきたのでレッグウォーマーを外したり。

「大村といえばてれすけさんだな。てれすけさん元気かな?」などとてれすけさんに思いを馳せる。残念ながら今回の飛梅1200には参加されていないようだ。

ファミリーマート諫早天満店 1109.6km

全然気付いてなかったが一個前の佐世保の通過チェックにも貼ってあったようだ。関係者の労力に感謝の気持ちしかない。

諫早の通過チェックでは暑くなってきたので冷やし中華を食べたいと思って、冷やし中華を買ってイートインに座ると、PEKOさんも冷やし中華であった。しかし、PEKOさんは冷やし中華のスープを飲まないという。ブルベ中に限って言えば、冷やし中華はスープこそ本体であるので、ここで意見の対立が見られた。意見を異にする者と呉越同舟するわけにはいかないので、先に行ってもらう(また)。というか、残り100kmだからノンストップで行くというPEKOさんと、100kmなら一回は休憩を入れたい自分の走り方の違いもあって、先に出発してもらった方が平和である。後ろに付かれて煽り運転(?)をされてはたまらん。

最後の区間は平坦と思いきや前半に細かいアップダウンがあるのが曲者で、暑さもあってだれてくる。途中で残りの補給食をきれいさっぱり食べてしまうために休憩を入れる(あと猛烈な便意もあった)。最後の最後はど平坦の佐賀平野ウイニングランという感じ。

筑後船小屋に戻ってきたのが16時半頃。新幹線の高架が見え、駅が見えるといよいよゴールである。

筑後船小屋 1207.0km 5月3日 16:38

体調不良やメカトラ、雨もなく(これはたまたま自分がラッキーだった)、実に順調な1200kmだった。少し前倒しになったけど概ね計画通り。まずは無事に完走したことを喜びたい。

余談。いつものようにウールジャージを着ていると、暑くないのかと聞かれたけど、ウールジャージはみんなが思うほど暑くないんですよね。暑い時に言うほど暑くなく、寒い時に言うほど寒くなく、というのがウールジャージで、自分なんかは化繊のジャージを着るのは真夏の2-3ヶ月だけで、あとは年中ウールジャージを着ている。飛梅もメッシュインナーにウールジャージ、反射ベストの組み合わせで一度も上着を追加することがなかった。今回のような寒暖差なら余裕で対応できる。聞かれる度に布教しているがなかなか広まらない。布教の成果でちぇりーさん(極めて寒さに弱い)が自分と同じウールジャージを買って愛用していることからして、効果は十分だと思うのだが。今は円安で時期が悪いが。余談終了。

ゴール後、まずは風呂に入り、さぁ肉とビールだ!ということで、先にゴールしていたおつぐくんとPEKOさん、残念ながら体調不良でDNFとなっていたばんばんさん、それに熊本のけーこさんと一緒に焼き肉屋へ。

焼き肉を食べた後は公園の宿に戻り、後続のみなさんのゴールに備えて一眠り。走って、ビール飲んで、肉食べて、寝る。ここまで完璧です。

Zzz...

日付が変わる前に起きてゴール受付会場で待機。ここからゴール受付の隣で無限にお菓子を食べ続ける人間となる。

88時間、89時間ぐらいがボリュームゾーンで続々とゴールしてくる。後続の方ほど豪雨に直撃された不条理もあって、なかなかやられた感じの表情。受付のクローズは午前6時。スタッフの方々も交代で仮眠を取ってゴール受付。大変なことだ。

もしかして202X年度の開催はあるのかしら?(ワクワク)

飛梅1200、エントリー時には本当に前夜祭とか開催できるのだろうかと思っていたが、コロナ禍の状況が比較的落ち着いてきたという社会情勢もあって、終わってみればフルスペックといってもいいRM開催だった。海外勢の参加こそ叶わなかったが、その点を除けばこれ以上ない内容だったと思う。こういうブルベには、参加者側、運営側、どちらでもいいので携わっていたいと思わせる楽しさがある。PBPと並ぶお祭り感を味わえてとても充実していた。

大変な労力をかけて開催にこぎつけたAJ福岡をはじめ、R熊本、AJ長崎、AR鹿児島の九州の各クラブのみなさまには感謝しかない。また、どこかのブルベでお会いしましょう。