highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

BRM603 たまがわ600 たまがわ

ちと前のことですが。

BRM603 たまがわ600 (2017) | AJたまがわ

完走しました。

今年は白馬・木崎湖600が300に短縮されたので、二子玉川スタートの600kmとしては新コース。西上州300と北関東400を組み合わせた形。事前の予習で仮眠は塩原の温泉街か西那須野かどっちかだな〜と考えていたけど、前週の日本ダービーでスワーヴリチャードさんが惜しくも2着だったので、温泉街は諦め、西那須野のビジネスホテルにした。しかも、(設備面で)ワケありだから安くしとくし、(素泊まりプランでも)朝食を付けるよって部屋。他に西那須野周辺のラブホもいろいろと調べておいた。

スタートが自宅から近くて土曜の朝出発だと、土日の前後に休暇を取る必要がなく、土日だけで完結するのでありがたい。

スタートへ

スタート番を仰せ付かったので、少し早めに起きて、4時45分頃に癒しふれあい館に到着。イザベラで一緒だったSさんもスタート番。雨予報も出てないし、そこまで暑くならない予報なので、良いサイクリング日和になりそうというのがみなさんの共通見解。DNSも少ない。

車検等々のお手伝いをし、6時のW1の最後尾でスタート。そこへ秋さんがやってきた。寝坊したらしい。

PC1 ファミリーマート青梅成木街道店 43.0km 8:11

ここまではお馴染みすぎて何も言うことがない。

秋さんやむつぱぱさんがダベっているのを横目にお先にリスタート。BRM520のときにホイールからカリカリ音がしていて、一旦は解消したと書いた件、実は全然直ってなくて、ダンシングするとやっぱり異音がする。シッティングで車体を左右に振らずに真っ直ぐ走らせていれば問題ないので、致命的にならない限り、安全運転で行けるとこまで行くことにした。原因はハブなのか。

Sさんや秋さん、たまがわジャージの方と一緒に山伏峠へ向かう。異音のため、シッティングでクルクル回す。普段と違うスタイルなので大変。

(私の自転車ではありません)

ここもお馴染みすぎ。がーっと下って秩父市街。定峰200とは違い、小鹿野方面へ。

PC2 セブンイレブン小鹿野バイパス店 95.9km 10:49

他の参加者の方々と「暑いですね~」と喋っていたら、7時スタートの方々が到着した。そしてあっという間に出発していった。速い人はもちろん脚もあるけど、PCでの行動も無駄がないな。また、イザベラを走っていた生郎ラーメンの方も7時スタートで自分と入れ替わりにPC2に到着したのに、すぐに追い付いてこられた。リスタートはや!「川治温泉に宿をとってあるので急がないと!」って言って、あっという間に見えなくなってしまった。

志賀坂峠はニッチツ300以来。斜度がマイルドな割りに登ったところからの眺めがすばらしく、達成感があるのでよい。

トンネルを抜け、神流町へ下り、湯の沢トンネルへ向かう。今回のブルベで一番斜度があるのは山伏峠のはず。そう考えると、まだまだ登りはあるけど気は楽である。湯の沢トンネルには迂回路が設定されてるけど、8.3kmの追加とあってノーセンキュー。

南牧あたりは一昨年の白馬・木崎湖600で通ったな~と思いながら道の駅へ。

通過チェック 道の駅オアシスなんもく 148.4km

ソフトクリームを食べ、自販機で水分を追加してから出発。

白馬・木崎湖600では下仁田駅をスルーしてしまったので。

しばらく走ると、くまさんが颯爽と抜いていった。

この先は大間々のコンビニまで市街地走行とはいえ、平坦なのでそこそこ稼げるという想定で計画を立ててた。富岡から高崎へ向かう途中で、晴れているのに雨粒がポツポツと落ちてきて、後ろにいた方と思わず「マジか!」と。これはほんの一瞬で助かった。予定外だったのが向かい風。城南大橋で烏川を渡り、高崎市内に入る頃にはがっつり向かい風で、高崎駅周辺あたりではなかなか前に進まない。後ろにいた方とぶーぶー文句を垂れながら走るも、ついにギブアップで途中のコンビニにピットイン。シュークリームとカフェオレで甘い物を補給。ここでDNFして高崎駅から輪行で帰るというのも一つの正解だと思うが、雨が降っているわけでもないので、とりあえずもうちょっとがんばろうと思い、走行再開。

その後の信号峠にも難儀し、PC3のコンビニに着いたときにはもうヘロヘロ。風で脚が終わった。群馬許さない。

PC3 セブンイレブン群馬みどり北店 218.3km 17:35

そうめん食って休憩。

行く先がいかにも山道という景色で、風で木々もザワザワしているので、ここからが本番という感じがすごい。長い登りだけど、きつい登りではないので、なるべくペースを落とさないように、緩いところではがんばって速度を上げていくが、登りで向かい風とか一体何の罰ゲームなんだと思う。まぁ夜になってしまえば風も止むでしょうという一般的な知見からの期待があったため、もうちょっとの辛抱だと思って走る。で、事実、風は止んだ。助かる~。

足尾あたりは昼間に来てみたかった。豪脚組だと明るい内に通過だろうけど、こちらは日没後ですからなぁ……

で、日足トンネルを抜けてからが大変。気温が一気に下がり、ここまでとは世界が違う。トンネルに入る手前ではSさんが着込んでいたし、トンネルから日光に下っている途中では歩道でレインウェアを着込んでいる方もいた(仁王立ちでジッパーを上げる姿の威圧感から判断するにたぶんくまさん)。

自分もどこかでウインドブレーカーを着ないとやばいなーと思ってコンビニを探しつつダウンヒル。適当なところにあったローソンにピットインして、防寒装備に変更し、麻婆豆腐丼とフルーツを食べてリフレッシュ。あと、西那須野の宿に到着の予定時刻を電話。もともと午前2時チェックインで予約しているけど、遅い時間帯なので一応。トラブルさえなければ予定通りの午前2時頃には到着できそうな感じ。

というわけで、暗い中、国道121号を無心で登っていく。山並みや温泉街の景色など見所はたくさんありそうだけど、残念ながら夜なのでひたすらペダル回すマシーン状態。温泉街にも人通りはなく、車がたまに通るだけ。川治湯元駅あたりまでは少し後ろに参加者の方が一人いて心強かったのだが、五十里湖に登るところで離れてしまったので通過チェックの上三依温泉口駅までは一人での走行。こわーい。

周囲は真っ暗。先月、日光あたりの山に警察に追われた強盗が逃げ込んだものの、熊と鉢合わせして引き返して捕まったというニュースがあったが、熊がいるかもしれないのだ。そう思うと、大変心細くなり、右側で何かがガサガサと音を立てて並走しているのに気付いた瞬間、思わず声を上げて加速した。心拍アップ。登りだけどギアもアップ。熊なのか……それとも鹿なのか……熊は時速50kmぐらいで走るというし勝ち目ないのでは……(Wikipedia知識)

ペースアップして、必死のパッチで通過チェックに辿り着き、暗闇で誰だかよくわからないランドヌールに「熊が出たかと思った~怖かった~」とさっきの出来事を話したら、よく見るとその相手がくまさんだった。結果的に熊は出た。

通過チェック 上三依塩原温泉口駅 323.6km

23時半ぐらい。周囲も駅も真っ暗なので、こんな時間にこんな所で何をやっているんだろうという気持ちになるな。マジで。

この後はちょっと登って尾頭トンネルを抜けてしまえば、塩原の温泉街を抜けて西那須野まで下り、ホテルで休憩の予定。深夜なので信号も点滅になっている中を快調に下って、ちょうど1時にローソン西那須二区町店に到着。約360km地点。ルート上にあって東北新幹線と交差するところのコンビニなので目印によい。食べるものを調達して、2~3km走ったところにある西那須野駅前のセレクトインへ向かう。到着は1時半。もともと2時チェックイン予定だったので、余裕を持って到着。自転車を建物内に置かせていただいた。ありがたい。

さっとシャワーを浴び、サラダチキンとゼリーを食べて、2時頃に就寝。600kmブルベだと仮眠をどう取るかという戦略が必要になるけど、ホテルのベッドで(ほぼ全裸で)大の字になって寝るのが一番回復すると思う。

Zzz...

5時頃に起床。約360km地点でルートを外れているので、仮想クローズとしては24時間後の6時ということになるけど、ホテルの朝食は6時半からという。次は通過チェックなので、1時間ぐらい借金を背負ってもいいのだけど、5時に起きてしまったし、6時半までダラダラするのもアレなので、朝食はコンビニで済ませることにして、ローソン西那須二区町店に戻ることにした。ホテルをチェックアウトするときにはランドヌールと思われる自転車が4~5台あった。7時スタートだったらホテルで朝食にしたかもしれない。

ローソンで豚玉を一枚ぺろり。ホテルで十分に寝ると胃腸もリセットされる気がしていて、朝からがっつりいける。

このローソンを出発したのが6時ぐらいなので、ここで貯金を使い切ったことになるけど、山岳区間を1日目で片付けてあるので、あとは平坦基調で240kmほど走って帰ればいいだけである。イザベラ600と同じ展開。

通過チェック ファミリーマート那須那珂川店 377.7km

レシートの時刻が6:58なのでマージンは24分。たい焼きやらフルーツなど、軽く補給。このコンビニには秋さんがいた。短時間の仮眠で繋いでいるらしく結構眠そうである。あと、イザベラでご一緒したMTBのOさんや、ママチャリのニャンコ先生(魑魅魍魎)もやってきた。

次は80km先の栃木のPC4、小三郎ラーメンが11時開店なので、11時に到着するペースで走る。先に出発していた秋さんはすっかりペースが落ち、南大門で休憩するとのこと。先に行かせていただく。宇都宮市街を抜け、北関東400のルートに合流すると、戻ってきた感がある。例によって路面の悪さに辟易。

美田中学校の前を右折して、西に進むようになって愕然。西からの風邪なのでめっちゃ向かい風である。17~18km/hぐらいしか出ないし、がんばっても20km/hぐらい。グロスで考えると15km/hあるかどうか結構怪しい。PC4の到着は予定通り11時になりそうだけど、その後、PC5のことを考えると、小三郎ラーメンの休憩でマージンを使うのは結構リスキーなのではと考えながら、PC4に到着。どうしましょう。どうしましょう。

PC4 ファミリーマート栃木西水代店 453.4km 11:00

結局、小三郎は断念。今日も風がクソすぎる。峠なら残り距離がわかるけど、向かい風はいつ止むのかわからないので、仮にPC5までずっと風が止まないとしたら、タイムアウトの可能性もあると判断。そうめんとおにぎりだけ食べて出発。スタートする時点でマージン1時間ぐらい。

案の定、PC4を出て西に向かうルートは絶賛向かい風である。群馬も許さないが、栃木も許さない。大泉でシュラスコとかも案にあったけど、とてもそういう気分ではなくなってしまった。西へ行って、南へ行って、西へ行ってを繰り返すルートで、南へ向かうときは風の影響がないので、そこで稼ぐ。

PC5 ファミリーマートヤマキ花園店 512.6km 14:41

マージンがちょっと増えたといっても、この区間で40分ぐらいしか増えないのだから、いかに風がきつかったかと。ただ、風向きは変わってきており、ここからは追い風の模様。青梅のPCまではほぼ恩恵を受けながらの走行になりそうだ。ありがたい。ルートも頭に入っているので、もう大丈夫。ヒュ~。

PC6 セブンイレブン青梅日立前店 562.1km 17:32

誰もいない。濃いめのカルピス、はちみつ仕立てというブルジョワの極みのような飲み物をグイッと飲んで出発。残り40kmぐらいなので飯はゴールしてから。

と思っていたのだけど、かつやとかが目に飛び込んできて、あぁトンカツええのう……とか、ファミレスを見て、ハンバーグええのう……とか、帰ったらいきなりステーキ行こうかな……とか、食べ物のことばかり考えていた。ゴールしたらガツンとしたものを食うんだ……というのがモチベーション。

Finish セブンイレブン狛江緒方3丁目店 600.2km 19:39

ここでもPC6と同じブルジョワドリンクをグイッと飲み、一息ついてから癒しふれあい館へ移動。20時頃に帰還した。

今回は風の思い出しかなくて、プロフィール以上に疲れた。あと、小三郎ラーメンをスルーしてしまったので、本当に走ってきただけのブルベとなってしまったのが心残り。ゴール番のスタッフのみなさんのツイートで、近くの定食屋たぬきの写真がずらっと並んでいて、あぁこれだ……と思ったので、ゴール受付をしてもらってからそのまま移動。食べ応えのある量が出てきてチキチキで生き返った。そもそもあんまり胃がやられることはないけど、早め早めの飲むヨーグルトで万全を期しているのでゴールからの油モノでも大丈夫。

最終走者のニャンコ先生を迎え入れ、ゴール撤収をしてから、24時前には解散。月曜は朝一で客先に行かないといけなかったので、急いで帰ってすぐに寝た。