highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

2018 Cascade 1200 Day 4 : What a fantastic view!

快適なベッドで目が覚めたのは6時前。やってしまった。また寝坊である。Mazamaのオーバーナイトコントロールのクローズは5:30。またクローズ時間を過ぎてからの起床である。ワーと慌てて食事をしに一階へ下りたら、まだ吉岡さんが食事中であった。

4日目のルートは以下の通り。

朝からWashington Passまで30km登るのだが、全体を通して大きな登りはこれが最後。70kmぐらい下った後はゴールのSnohomishに向かって平坦基調の道を走るだけ。ゴールクローズは23:52で距離は250kmぐらい。途中のDarringtonにコントロールがあるが時間制限はない。そんなに慌てることもない。

しかしまぁ結局三日とも寝坊してしまった。600kmブルベでホテルの個室を使う場合は気兼ねなくスマホのアラームを鳴らせるので寝坊したことはないのだが、こういった大広間や共同使用の部屋で寝る場合、どうやってみなさん起きているのだろう。今後の課題だ。ただ、睡眠時間は十分に取っているので大変元気である。ちなみに、ゴール後にひめいさんに聞いたところによると、毎日寝坊して大慌てで準備していたので、スタッフの方々に寝坊の人と覚えられたみたいだ。恥ずかしい。

吉岡さんに同席させてもらって朝食を食べていると、たけさんが準備を終えてやってきた。みなさんゆっくりだ。部屋に戻って出発の準備をして、スタートしたのが7時頃。250kmを17時間で行けばよいのだから、相当なメカトラでもない限り完走は問題ないだろう。吉岡さんとたけさんはすでに出発してしまったようだ。

晴れのWashington Pass

Washington Passのサミットまでは30km弱あるので、あまり頑張り過ぎないように登っていく。景色が雄大で「ホエー」、「ワーオ」とか、知能が低下した言葉が口から出てくる。というか、それしかない。

あまり斜度がきつい峠ではないので景色を楽しむ余裕がある。

峠の後半に差し掛かったぐらいだろうか。前に吉岡さんとたけさんが見えてきた。喋りながらゆっくりペースで登っているようなので、そこに合流して三人でサミットを目指す。Seattleをスタートしてからバラバラに走ってきたけど、ここで日本勢が合流して戯れながら登る。また、2012年のWashington Passは天気が悪くて氷点下になるほどだったと聞いていたので恐れ戦いていたが、今年は天気がいいし気温も一桁台とはいえ普通の冬用装備があれば十分対処できるレベル。景色は雄大だし、文句のつけようがない。た・の・し・い!

What a fantastic view!!!!!

メインディッシュいただきました。大満足!

撮っていただきました。

Washington Passのサミットで温かいコーヒーのサポート。ありがたい。本当にホスピタリティがすばらしいブルベだ。

少し下って登り返すとRainy Passに到着。某さとうさんがRainy Passの写真を上げておられたが、今年とは全然状況が違って申し訳ない。我々には晴れのMount Rainierと雨のWashington Passの人生経験が足りない。

Rainy Passからはずっと下り。途中、いくつか登り返しはあるが、すぐに終わるのでヒルクライムというのはもう終わりだ。延々と下っていくのだが、各自ペースが違うので、キューシートに記載されている麓のNewhalemというところのSkagit General Storeで何か食べましょうぐらいのことを言ってバラバラに。

下りの途中でアクションカムに給電してたバッテリーが切れたので、4日目の動画も終了。スマホ用のバッテリーがあるのでゴール直前だけ撮ることにする。

HANABIでのトークにて。

ぴかさん「月夜見山の駐車場だ」

わたし「たしかに」

随分下ってきたはずなのにまだまだ雄大な景色が広がる。

たけさんと一緒にNewhalemのストアに到着。ホットドッグが死ぬほどうまい。帰国したらホットドッグをいつでも食べることができるように食材を冷蔵庫に常備するんだ……と思うぐらいうまかった。ライダートラッキングを見ながら吉岡さん遅いですねぇと言っていたところに、ようやく吉岡さんが到着。アクシデントがあったらしく、リアタイヤがバースト寸前になっていた。

Newhalemからゴールまではほぼ平坦みたいなもの。各自のペースで!ということにしてゴールを目指す。吉岡さんが眠くて離脱していき、自分も冬用装備を脱いだりしてたので概ね一人旅。もう完走も大丈夫だというところに来ているので、あー楽しかったなー、終わってほしくないなーという気持ちになる。

止まって写真撮ってたら後ろから吉岡さんが凄い勢いで飛んでいった。「強度を上げれば眠くない走法」らしい。びっくりするぐらい元気になってて笑った。

最後のコントロールはDarrigntonのお店。もうゴールまで持ちそうなので、菓子パン一個だけ食べてスタバのエナジードリンクをグイッと一飲みして出発。

印象に残っているのがArlingtonの町に入る前に信号で停止したこと。本日初の信号で4日目に信号に引っ掛かったのはこの一回だけ。250kmで信号が一回だけというのも関東近辺ではありえない話だ。

Snohomishへ

最後の40kmぐらいはサイクリングロードのようなところを通ることになっていて快適だった。22時前ぐらいまで明るいので街灯がなくても大丈夫。

いよいよSnohomishのゴールである。スマホ用のバッテリーでアクションカムに給電。ゴールシーンぐらい動画に残しておきたい。

あぁ、終わってしまう……

Snohomish Soccer Domeの角を曲がる。

「Yeeeeaaaaahhh!!! Omedeto-----!!!」

ラッキングのおかげで次に誰が帰ってくるかわかるので、日本語で声援をいただいた。やっと終わった。いろいろあったけど楽しいブルベだった。終わってしまった……。少し切ない。

ゴール受付へ移動。

この受付の雰囲気、癒しふれあい館みたいなもんですな。受付をしていると「なんだそのジャージ、写真撮らせてくれよ」っていう事案もあったけど、たまちゃん柄を説明して通じるものなのだろうか。ゴール後はピザとビールで乾杯。室内サッカー場に移動して先にゴールしたたけさんや姫井さんとあーだこーだ喋っていると、吉岡さんも到着。タイヤはバーストせずに最後までもったようだ。よかった。

一番最後に帰ってきたのはEvanさんと(3日目に千切られた)Micheleさん。Micheleさん、走ると強いのにコントロールでの休憩が長いから一番最後のフィニッシャーである。

シャワーで人権を回復し、室内サッカー場にエアマットレスと寝袋というこれまでと同じスタイルで就寝。充実の四日間だった。