BRM602 たまがわ600km 鬼怒川(事前認定)

5月19日、20日に主催のぜっとさんと鈴木さん*1とワタクシの三人で事前認定の試走に行ってきました。

BRM602 鬼怒川600 (2018) - AJたまがわ

詳細なレポートはいろいろ写真を撮ったりしていたぜっとさんが書かれると思うので、自分はいつものように備忘録を。

向かうエリアは去年と同じだが、八の字型に回ってくるのが変更点。ぜっとさん曰く「改良」であるが、まさにその通り。去年はみどり市から足尾、日足トンネル、日光、鬼怒川温泉上三依塩原温泉口駅と、このコースの見所の通過が夕方から深夜にかけてだった一方、今年は朝から上三依塩原温泉口駅へ向かって登り、昼過ぎにはみどり市まで下りてくることになるので、景色を堪能することができた。また、去年はゆるーくながーく登って、短く下ることになったが、逆回りの今年は、短くガッと登り、ゆるーくながーく下ることになるので、貯金を作ることができる精神的な安心感も大きい。登りは一日目の埼玉、群馬、二日目の栃木と大きく分けて二つであるが、どちらも午前中から昼過ぎにかけての通過で、夕方から夜にかけては平坦区間になるので、概ね午前中に決着が付くというのも、メリハリがあって作戦が立てやすい(剛脚勢がどういう作戦で走るのかは知らぬ)。登り自体も厳しいものはなく、全体的に負荷は低めの600kmだと思う。山伏峠が一番厳しいぐらいではないか。

仮眠は矢板のPCを通過してからになるはずで、矢板もしくは西那須野の二択だろうか。今回の事前認定部隊は三人揃って西那須野駅前のセレクトイン。自分は去年のたまがわ600でもこのセレクトインを使った。ロビーに自転車を持ち込み可だったし、今年はルート上にあるということもあり、迷わずここを予約した。340km地点になるので距離的にもちょうどいい。西那須野は他にもホテルがいくつかあるし、ネットカフェもある。

話を聞いた限りでは、去年は仮眠場所の選択が川治温泉塩原温泉、西那須野、宇都宮の南大門と多岐に渡って、作戦がいろいろだったが、今年はあまり選択肢はないように思う。塩原の温泉街とか剛脚でないと旅館のチェックイン時刻に間に合わない(ああいう温泉街は遅い時間のチェックインは難しい場合が多い)。

獲得標高が5000mを切るぐらいなので、600kmとしてはやや少な目だけど、このコースの肝は登りではないと思う。これは三人の一致した意見。大事なのは宇都宮のPC4から矢板のPC5までをきっちり走って計画通り仮眠場所に到着すること。この区間は淡々と走るだけの区間で、街灯もあまりなく、試走したときは強い北風で向かい風になり、辛抱の区間だった。一人で走ると結構大変だと思う。ここで心が折れず、失速せずに走って仮眠時間を確保するのが大事。二日目の栃木の登りは大変なものではないし、前述のようにながーい下りで貯金を回復させることができる。二日目のスタートで多少借金があっても借金を返済しやすいコースなので、借金覚悟で仮眠時間を確保してもいい。そういったタイムマネジメントの観点からも見通しを立てやすいコースのはず。自分の脚力や回復力と相談して無理のない走行計画を立て、計画をきちんとトレースできる人にとっては完走は難しくないコースだと思う。

というわけで

振り返りです。

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6時にスタートするつもりで自宅を出て、5時半過ぎには兵庫島公園に到着していたんですが、ぜっとさんは6時に到着して6時半ぐらいのスタートになりそうとのこと。さて、どーしよ。鈴木さんと相談して、「とりあえず待ちますか」ということに。事前に一緒に走るとか決めていたわけではないけど、なんとなく。

あと、Hideさんが見送りにきてくださった。来週試走されるようだが、通過時間帯が違いすぎるので参考にならないぞ。

スタート 兵庫島公園 06:30

結局、6時半スタートで試走へ出発。いつものルートなので、何かあるわけでもない。スタートが一緒とはいえ、その後各自別々に走るのか一緒に走るのかというのは特に決めていなかったけど、仮眠を予定しているホテルも一緒だし、なんとなく流れで三人一緒に走ることになった。なんとなく。

PC1 ファミリーマート海田岩倉街道店 44.4km 08:39 (貯金1時間3分)

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いつものコンビニ。

PC1を出発してしばらくお腹の調子に違和感があったがすぐに解消した。あぶねー。

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山王峠、山伏峠とお馴染みの峠を行きます。山伏峠の手前では一旦休憩も。

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秩父のひつじやが閉店してしまった。ぼくたちも人生と向き合う時なんだ。

PC2 セブンイレブン小鹿野バイパス店 101.1km 11:37 (貯金1時間37分)

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ぜっとさんのピルクルGOLDだばぁの現場(ボトルが倒れた)。粉飴を混ぜていたので貴重なカロリーが……

ここも西上州方面へ向かうときのいつものコンビニ。志賀坂峠を越えた後、道の駅上野で昼飯にする予定なので、軽く済ます。

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東電新秩父開閉所です。いつも通過していただけだが、ぜっとさんの蘊蓄が披露され、思わず左折して門の前まで来てしまった。開閉所という中二病っぽさがとてもよい。でかい建造物には萌えてしまう。

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志賀坂峠は峠に取りついたところですでに峠は終わったも同然などと、西上州のときと同じことを言っていた気がする。志賀坂峠は登り始めたら登りは実質終わったといってもいい峠なのだ。自分でも意味がよくわからないが、そういう感じ。わかってくれる人もいるはず。

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新しくなった道の駅。

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ででん。さっぱりして冷たいものを食べたくなるほど天気がよかった。

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きゃわわ。

ぜ「ディレイラーからなんか音してる」

私「もう10000km以上チェーン交換してないからかな……」

ぜ・鈴「スプロケ痛むよ」

日々のメンテナンスをサボらないようにしたい。

その後、湯の沢トンネルへ登り、がーっと下るのもいつも通り。縦にラインが入っている路面、あまり好きではない。

通過チェック 道の駅オアシスなんもく 153.6km 15:08 (貯金1時間38分)

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一ヶ月前にも来たが。とりあえずクッキーを買っておいた。補給食にと思ったが、食べると口の中の水分が取られてパサパサになるのであまりオススメできない。

ここを出発して、下仁田へ向かっている途中でアクションカムがグラグラしているのに気付いた。よく見てみると台座が破断していてどうしようもなさそう。動画の撮影は諦める。今年は九州ヘブンウィークの指宿600でも荒天によるバッテリー水没で600kmの後半を撮影できず、どうも動画撮影にケチがついている。

富岡から高崎へ抜けるルートは去年から変更。概ね走りやすく、改善されたと思う。ただ、板鼻宿を過ぎて上越新幹線の高架を過ぎるあたりまでは、渋滞が発生していて時間がかかった。あと、このあたりは北風が強く、東方向へ向かっていると突然の横風でハンドルを持っていかれそうになるので気を使った。去年も北からの強風だったので、山からの吹き下ろしだろう。群馬でこういう風が吹くのはそういうものだと思って諦めるしかない。

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んで、鈴木さんが路側帯に落ちている木材を豪快に踏み、その後、しばらくするとスローパンクだということで、コンビニにピットイン。木材が原因なのかそもそもスローパンクだったのかよくわからないけど、鈴木さんのパンク修理待ち。自分はディレイラーの調整をして、異音が解消しないかチャレンジ。ちょっとだけマシになった。

PC3 ファミリーマートみどり大間々店 219.3km 18:59 (貯金2時間7分)

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ここで夕飯タイム。また、日も暮れ、気温も下がり、肌寒くなってきたので、モンベルのメリノウールの長袖インナーとレッグウォーマーを装備。今回のフル装備はここまでなので、雨が降ると死亡する前提。前週の400kmの装備と同じなので、サドルバッグなし、レインウェアなし、ウインドブレーカーなしという自分史上では最も軽装備な600kmだった。事前に天気予報とじっくりにらめっこをしていたので、雨の心配はなかったし、気温の推移もじっくり確認していたので、夏装備にメリノウールの長袖インナーがあれば十分だろうと判断。結果的に特に問題なかった。

大間々からは南東に向かうため、北風が追い風になり、また若干の下り基調ということもあり、かるーくこいでもいいペースで巡航できてしまう。快調に飛ばす。

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例の床屋の角にポツンとある公衆電話を通過。これに反応するのは昭和世代だぞ。

んで、佐野のコンビニで眠気が出てきたぜっとさんのコーヒー休憩。

宇都宮森林公園へ向けて小さな丘のようなのを越えないといけないところもあるが、概ね平坦といっていいと思う。鹿沼の市街地へ向かってやや登り基調になっているが、これもまぁ平坦の内だろう。

ぜっとさんが「次から出てくるコンビニが三軒続いてセブンイレブンだったら完走できる」とか言い出し、完全にフラグが立った。案の定、最初に出てきたコンビニは進行方向右手のファミリーマートだったので、「こういうのはやはり進行方向左手に限るのではないか」など、夜の妙なテンションで試走隊は行く。ブルベっぽい雰囲気になってきた。

そもそも次のPCまでにコンビニは三軒もなかったような気がする。

PC4 セブンイレブン宇都宮森林公園入口店 293.2km 23:08 (貯金2時間54分)

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ここでそれなりに休憩を取る。次の矢板のPC5から西那須野のホテルまでは10km強なので、1時間もかからない。PC5をサクッと通過してホテルへ向かう作戦にした。

PC4からPC5の区間を走っている頃、北風が強くなり、気温がどんどん下がって寒かった。風で冷えて鈴木さんが人間の尊厳を失いかける場面もあったが、なんとかかんとかPC5に到着。あんなにヤバそうな鈴木さんの姿は初めて見た。

PC5 ファミリーマート矢板北店 327.6km 01:00 (貯金3時間22分)

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ホテルで食べるものを買ってさくっと通過。

進行方向によっては横からの強烈な風で吹き飛ばされそうになりながらも西那須野へ。埼玉や群馬の山よりも、栃木の平坦区間の方が厳しかった。

仮眠場所 ホテルセレクトイン西那須野駅前

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一年ぶり。2時前に到着。6時30分スタートの340km地点なので、この地点の仮想クローズは5時10分。相談の結果、5時30分にここを出発しようということにして仮眠へ。シャワーをしてすぐに寝た。

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全裸で写真を撮るとき、写り込みがないか気をつけないといけない(つまりこの写真は全裸で撮っている)。

Zzz...

( ゚д゚)ハッ!

5時前に起床。御二方ともまだだったのでロビーでコーヒーを飲みつつ、またーり。

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予定通り5時30分に出発し、数km先のコンビニでまずは朝食。食べかけてから写真を撮るパターン。

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ここから塩原バレーラインで温泉街を通って、尾頭トンネルまで登り、上三依塩原温泉口駅へ下る。去年は塩原バレーラインを深夜に通過したけど、今年は早朝である。交通量も少ないし、景色もよい。方向を変えるだけでコースの景色というのはこんなにも違う。

塩原の温泉街を走っていると、ポツと一滴二滴ほど雨粒が落ちてきたような気がしたが、見てみぬふりをしたかったので、黙っておいた。どうも前方の山々に雲がかかっているので、怪しい雰囲気ではあったが、雨粒は何度か数滴落ちてきただけで済んだ。ぜっとさんは雨粒に気付いていないようだったが、鈴木さんは雨粒を確認していたようだ。二人とも雨だとは言い出さなかった。認めたくなかったのかもしれない。

尾頭トンネルの手前数kmは斜度が上がるけど、そこまでは緩い登りなので、西那須野から尾頭トンネルまで距離はあるものの、がんばり所は短い。また、トンネルを抜けると気温は7度まで低下したが、自分の場合はメリノウールを着ていれば問題ない範囲。

通過チェック 上三依塩原温泉口駅 372.1km 07:52 (Swarmのチェックイン時刻)(借金36分)

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久しぶり。去年はたまがわ600で極寒のド深夜に、群馬600で灼熱の日中に来たが、今回は涼しい朝である。爽やかである。

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ここからはながーい下り。途中の五十里ダムのところでトイレ休憩を入れ、さらに下っていく。川治温泉鬼怒川温泉を通過し、今市まで下りてきたところでコンビニにピットイン。下界は暑い。ぜっとさん、鈴木さんがウインドブレーカーなどなどを脱ぐ。

そしてだらだらと日光へ向けて登っていく。天気がよいので、真正面に見える男体山、女峰山が見事であった。写真は撮っていないが、目に焼きつけた。すばらしかった。本番当日も晴れることを祈りたい(本音ですよ)。

通過チェック ローソン日光東照宮前店 423.8km 10:36 (貯金10分)

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もう借金返済した。昼にはちょっと早いけど、ちゃんと飯を食う休憩。次の大間々のコンビニはPCなのでクローズ時刻に間に合わせる必要があるが、日足トンネルまで登った後はまた長い下りなので大丈夫だろう。あと、長袖インナーとレッグウォーマーを脱いだ。

すでに今市の交差点から日光の通過チェックまでにそこそこ登っているので、日光の通過チェックを出発して日足トンネルまではすぐである。トンネルの手前でやや斜度がキツくなるが大したものではない。登り切ったら大きな登りは終わり(一応日足トンネル内も登り基調なので気をつけよう)。

日足トンネルからの下りはなかなか気持ちよかった。ペダルを回さなくても勢いよく下っていく。ただハンドルを握っているだけ。足尾まで信号もないし、路面も荒れていない。

足尾のヤマザキショップで小休止、草木湖の横の美術館でトイレ休憩と、いろいろ休憩を入れているけど、貯金なんて30分あれば十分なのです。ぜっとさんも鈴木さんも走り方を心得ている方々なので、貯金はあまり多くないけど、焦るということはまったくなかった。

また、大間々へ下るまでに登り返しがいくつかあるが、思っていたほどではなかった。去年、逆から登ったときは途中何度か結構な勢いで下った記憶があったので、登り返しが嫌だなぁと思っていたのだが、どれも下りの勢いで大体片付くレベル。下り基調と言ってよい。

PC6 ファミリーマートみどり大間々店 481.5km 13:48 (貯金50分)

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19時間ぶりに大間々のコンビニへ。栃木の山間部をぐるっと走り、同じコンビニに戻ってきたので、なかなか感慨深いものがある。

大間々からはほぼ真っ直ぐ南下するコース。走り出してしばらくして鈴木さんの自転車からなんか異音がするなと思い、「なんか音がしますよねー」って言ったら、「先へ行っといて」ということなので、ぜっとさんに続いて先へ行く。鈴木さんならすぐに追い付いてくるだろうと思っていたけど、なかなか姿が見えないので、埼玉県に入る手前のコンビニで鈴木さん待ち。ツイートを確認するとパンク修理で20分とのこと。あんまり貯金もないけど、ここまで一団で来ているわけだし、待ちマス!一応貯金は40分程度あるので、まだ慌てる時間ではない。

埼玉に入り、小川町のデイリーヤマザキにピットイン。PC6とPC7の中間ぐらい。刻んでいくスタイル。このあたりは何度も走っているし、前週も走っているので、もうナビなしでも走れるところ。残り距離も少ないので補給も雑になってきている。甘ったるいパンを食べた気がする。

越生高校を通過したところの信号のタイミングでぜっとさんだけ先行。全然ペースを落とす様子がなく、すっかり見えなくなってしまったので、鈴木さんと一緒に追う。高麗川を渡った南平沢あたりで姿を捉えたのだが、また信号のタイミングで見えなくなった。飯能への登りでも姿が見えず、飯能の市街地でも追い付かず、追い付いたのは八高線の登りが終わる直前だった。青梅まで逃げ切るつもりだったそうだが、そうは問屋が云々かんぬん。

PC7 セブンイレブン青梅日立前店 562.1km 18:49 (貯金59分)

今週も来た。ぜっとさんが今回のコースについて自画自賛ツイートをし、エントリー締切前の最後の営業をするのを待つ。

あとはいつものコースを行くだけなので、あっさりと終了。途中、立川のコンビニで水分補給ピットインがあった。

ゴール セブンイレブン狛江水道道路店 601.0km 21:21 (貯金1時間9分)

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ゴールは癒しふれあい館ではなく、狛江のコンビニです。

よいコースです

600kmブルベを最初から最後まで誰かと一緒に走るっていうのが初めてだったのでとても楽しかった。普段はなかなかこういうことはしないし。あと、何より天気がよかった。二日とも雨が降らなかったし、気温も暑すぎずちょうどよく、絶好のサイクリング日和の週末だった。宇都宮から矢板まで冷たい北風にやられたが、全体的にこれだけ条件が良かったのであれば、あれも許容範囲内だ。

最初に書いた通り、厳しい登りがあるわけでもないので負荷はあまり高くなく、仮眠をしっかり取れば、そんなに大変なコースではないと思う。事前認定組はちゃんと布団で寝て後半戦に突入しているので、二日目の終盤は三人とも「600kmの割りにはあまり疲労感はないですねぇ」という話をしてた。青梅のPCでは「普通に定峰200を走ってきた感じ」とも。

ただ、この5月19~20日の事前認定組の感想には大変な好天バイアスがかかっている。そして、事前認定組が好天に恵まれた場合、えてして本番当日は天気が荒れる。そうならないよう祈っています。祈っています。祈っています。

*1:鈴木さんとは4月末のヘブンウィークから四週続けて週末を共に過ごしました(熱い風評被害)。