BRM502 福岡600km 指宿 一日目(指宿→佐多岬→高鍋)

BRM502指宿600佐多岬・日南海岸 終了 - AJ福岡Audax Randonneurs Fukuoka

Ibusuki600k - A bike ride in 指宿市, 鹿児島県

大変な600kmとなった。いろんな意味で自分の中で一番きつい600kmブルベだったかもしれない。

前日にコンビニで買っておいた朝食を食べ、外に出てみると、やはり雨。豪雨レーダーを見ても絶対に雨が降るし、そもそも天気予報は100%と雨となっている。本当にスタートするのか迷っていたが、ヘブンウィークだし、とりあえずスタートはしようと。このコースは鹿児島からフェリーで桜島に渡ってしまうと鉄道エスケープが難しく、リスクが高くなるのだが、まぁヘブンウィークですから。いざとなればタクシーなりでお金で解決だ。

自分の600kmブルベの走り方はもう大体決まっていて、350km前後でホテルで寝て、貯金がなくなるまで休息し、二日目に残り250km程度をやっつけるというもの。今回は375km地点の高鍋HOTEL AZを予約しておいた。予定では午前2時に到着し、7時に再出発(375km地点なのでスタートから25時間の7時でほぼ貯金ゼロになる)。

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はてさてどうなりますやら。まずは悲しい気持ちでレインウェア一式を装備します。そしてこんな天気だったのでロクに写真が残っていません。

スタートくりや旅館 6:00

ということで、スタートしてしまった。行けるところまでは行かねばならない。

まずは池田湖湖畔のイッシー像のフォトポイントへ。雨が降っているものの、そこまで強いものでもない。マイペースで行く。

フォトチェック 16.1km イッシーの写真を撮る

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イッシーいませんでした!発見できなかったのでイッシーの像で許してほしい。

ここから鹿児島湾沿いへ出て、国道を北上するコース。国道へ出たあたりから雨足が強くなり、完全な豪雨ブルベという様相。水たまりができているので、トラックなんかが横を通ると水がかかるのだが、もうそういうのもあまり気にならないぐらいの雨。

さすがに鹿児島市内に入ってある程度交通量が増えてざっぶんざぶん水をかけられたときは、近くにいた3人とも歩道へ避難した。特にサンフランシスコのPhilさんはいの一番に歩道に逃げていった。あと、「Crazy weather...」って呟いてた。

PC1 ファミリーマート住吉町店 62.2km 8:52

当初はフェリーの領収証を通過チェックとすることになっていたが、直前のキューシートの変更でフェリー乗り場の数百m手前のコンビニがPCとなった。この辺り、ざーざー降り。コンビニで買った補給食はフェリーに乗っている間に食べればいいので、すぐに出発。9時のフェリーに間に合うかもとひらまつかんとくが言っていたが、間一髪で乗れなかった。一本後の9時15分のフェリーへ。まぁ15分なので大したロスではない。

フェリー乗り場で待っていると、後続の方々がやって来るが、PC1をスルーしている方が結構いた。まぁ直前の変更だったから仕方ないわな。Timさん(?)もコンビニに寄っていないようだったが、ひらまつかんとくが「わたしが証人になってやるぞー」とブルベカードにサインしていた。ひらまつかんとくのいいとこ。(※主催者判断で桜島に渡ったとこのコンビニでもOKとなった)

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んで、フェリー乗船。イシマッチや台湾のスタンレーさん、岩本さん御一行も一緒で賑やか。そんな中、ひらまつかんとくが何やら電話している。仕事かなんかだろうかと思っていたのだが、どうもくりや旅館の部屋の鍵を持ってきてしまったらしい。あれ、これ、イザベラのヘブンウィークでも同じことをやった人(S木さん)がいましたよね……

旅館やスタッフのたいかんさんとの相談の結果、鹿児島のフェリー乗り場まで戻ればたいかんさんが車で指宿まで戻って届けるということになった。フェリーを下りてみんなで佐多岬に向かって出発しようとしている中、ひらまつかんとくはフェリーへもう一度乗船していった。

ひ「ひらまつさんの運命やいかに……」

という一言を残して。さようなら……

ここからは雨の桜島である。おにゅうのレーゼロで雨の桜島を走る。こんなに心が痛むことがあるでしょうか。ブレーキをかける度、嫌な音が鳴るのです。でも、前に進まないといけない。

垂水から鹿屋へ。そろそろ昼飯を食わないと持たないなと思い、次にコンビニを見つけたら休憩しようと、そう思っているときに限って、なかなかコンビニがない。これもまたブルベあるあるだと思う。錦江町に入ってコンビニを見つけたときはホッとした。後続も結構な人数が吸い込まれてきてたので、みんな同じような状況だったのだろうと思う。佐多岬を折り返してこのあたりまで戻ってくるまでコンビニはないと言われたので、80km分ぐらいの補給を持っておく。

雨は降っているが、まだ走れる範囲。豪雨レーダーを見ると雨雲の中にこれから突入するわけだが、まぁ大丈夫でしょう。そう思って再スタートしたのですが……

ここからヘブンウィークがヘルウィークになりました。再スタートして少し行ったところで、急に雨風ともに強くなり、ハンドルにしがみついて前に進むのが精一杯というぐらいの荒れ具合。運動している負荷ではなく、命の危険を感じて心拍が急上昇。こんなのは多分初めて。前から雨と風が容赦なく吹きつける!

すでに鉄道エスケープはできないところだし、DNFするならこの先の根占からフェリーで指宿に戻るというルートぐらいしかない(後に聞いたところによると、このフェリーも荒天で欠航していたらしい)。これはかなりやばい状況かもしれない。この雨風の強さが続けばタイムオーバーだろうという状況。ただ、行けるところまでは行こう、今回はタイムオーバーでもかまわないと、ある程度腹をくくっていたので、とにかく前に進むことだけを考える。この向かい風も折り返せば追い風だろう(甘い考え)。

着実に佐多岬までの距離をこなしていくものの、結構アップダウンあるのね。想定外だった。思っていた以上に時間を食ってしまった。佐多岬ホテルを通過してからもアップダウンの連続で、佐多岬に着いた時点で今夜のホテルチェックイン午前2時は無理と判断。

通過チェック 佐多岬 160.5km

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ガチの最南端までは行ってないんですけども。

ここからまたアップダウンを戻るのかと思うと憂鬱。あと、佐多岬ホテルまでの短い区間で落車しました。登りでスピード出てなかったからダメージは全然ないけど、道端のヤシの木だかに接触してしまってコケた。誰にも見られていないのでここに書いておきます。恥ずかしい。ウェアなんかも特に破れていないはずで、本当にただ横にステンとコケただけ。

復路も雨が強くなったり、小康状態になったりで、厳しい状況は続く。土砂が流出して警察が出動しているところもあった。往路の向かい風は復路では追い風なのではと思っていたのだが、風の恩恵はあまりなく、気温も下がってきているので、とにかくここから一番近いコンビニに絶対入るんだという思いで根占まで戻ってコンビニへピットイン。やはりみんな考えることは同じ。大勢いたし、後続も続々と吸い込まれてきた。ここでPC2とPC3のクローズ時間がなくなったことを知る。荒天だから安全に走れという主催者の気遣いなのだが、そうは言ってもホテルでの休憩を考えるとゆっくりしているわけにはいかない。せめてPC4のクローズがなければまた違うんだがなぁ……というのがみなさんの一致した意見。

なので、走り続けます。

途中、大崎町のコンビニで休憩を入れ、ホテルにチェックインが遅くなることを連絡。

今回の600の問題はここからで、久々にシャーマーズネックをやってしまった。前傾姿勢で自転車に乗っているときに、首を持ち上げられなくなるアレです。痛みはないけど、とにかく首に力が入らず、ストンと首が前に落ちてしまうので前が見えない。前回、2016年の伊勢1000でやってしまったときは、伊勢に到着する前で発症したので、伊勢でDNFを決めたのだけど、今回はそういうのも難しい。志布志あたりまでいかないとホテルは取れないだろう。さて、どうするか。走り続けるしかない。

というわけで、まだホテルまで100km以上あるけど、持ち上がらない首を支えるために片手で顎を支え、片手でハンドルを握って走ることにする(危険なのでダメだとは思うが)。

この辺りは一人旅だったので、心は揺れていたが、ヘブンウィークなんだし、できれば走りたい。片手ではあるが、少しずつ距離を消化。日南のPC2に着く頃にはもう完全にシャマーズネックだといえる状況に。支えなしでは全然首が上がらない。

PC2 ローソン日南春日町店 293.7km 23:06

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375kmまでまだ結構距離があるので、ただただ頑張る。

日南海岸も昼に通れば素晴らしい景色なのだろうけど、夜中だし、この状況だし。もう写真なんか撮る気もないので、ひたすらペダルを回す。ホテルチェックインは4時か3時かと残り距離と巡航速度からずっと計算している。

PC3 ファミリーマート恒久四丁目店 340.5km 1:42

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やっと宮崎まで来た。ヨシダさん(シャーマーズネック経験者なので辛さをわかってくれる方)をはじめ、この周辺で宿を取っている人が多いようだが、自分はまだ35kmほどあるので、さくっと補給を済ませ再出発。4時までにはホテルにチェックインできそうだという感じ。

真夜中の国道を快調に走り、3時半にホテルに到着。

仮眠場所 HOTEL AZ 宮崎高鍋店 375kmぐらい 3:30

当初の予定より1時間半遅れだが、出発は7時の予定なので、3時間半はホテルに滞在できる。これなら少しは仮眠できるだろう。たしかに厳しい状況だが、どうしようもないほど追い詰められた状況でもない。さっさとシャワーを浴び、ジャージを水洗いし、暖房を付けて乾かす。ヨシダさんが「一晩寝ればシャーマーズネックもマシになるかも」と言っておられたので、それに期待し、6時に起きるように目覚ましをセット。

Zzz...