highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

BRM127 東京300 いってこい伊豆高原 〜ギリギリ隊の記録〜

2018 BRM127東京300 いってこい伊豆高原 | ランドヌ東京 Randonneurs Tokyo

今年も1月末にいってこい伊豆高原300を走ってきた。

果敢にエントリー峠に参戦してまでブルベを走りたいという熱意が薄れてきたため、今年はエントリー峠がありそうなブルベは遠慮しておこうという方針で、このブルベも最初の募集のときにはスルーしたのだが、年末にないとーさんやtudumiさん(去年のフレッシュを一緒に走ることができなかった)がエントリーしたと言っていたので、追加募集がかかった際にうっかりエントリーしてしまった。

ルートは去年と同じなので、eTrexには去年作ったルートを流用。キューシートを眺めれば大体景色が想像できるので、事前の予習は特になし。当日の予想気温が低いし、残雪の影響で路面が凍っている場所があるんじゃないかというのだけが不安だった。

4時に起きていそいそと着替え、ゴミ出しのために外に出たら寒さが身に染みて、エントリーしたことを後悔。いつも冬場はメリノウールのインナーに長袖ジャージ、ウインドブレーカーで走っているけど、ウインドブレーカーの中にユニクロのライトダウンを追加することにした。下はレッグウォーマーとパッド付きのインナーの上にジーパンをはく。シューズカバーを持っていないので、靴下3枚重ねで対応。

スタート とどろきアリーナ 6:00

とどろきアリーナに到着すると、DNSは多いらしいけどそこそこの人数がいた。tudumiさんは来なかった(おい)。

スタートしてすぐにeTrexの電源が落ちるトラブル。寒いからだろうか。まぁこんなこともあろうかとeTrexの交換の電池は3セット分余分に持ってきたから、寒さで電池がダメになっても大丈夫なんだけどな!

国道1号に出るぐらいで、ないとーさんやおいかわさん(途中でお名前聞いた)、むつぱぱさんと一緒になり、そのまま集団で進む。ないとーさんが19時間50分の予定で走るということなので、今回は自分も同行するでござる。

みなとみらいを過ぎると、集団に混じっていたなおさんが飛び出していった。「時間がない時間がない!」って言ってたけど、我々は間に合うペースで走っているのだから、あなた余裕で間に合いますよ!という感じなのだが。

ブレーメンなんかも通過するのだが、我々は寄り道の余裕はないのである。そうはいってもPC1には余裕を持って到着。

なお、通過時刻はレシートの時刻である。

PC1 ファミリーマート逗子渚橋店 47.0km 8:48(クローズ 9:21) 貯金33分

自分達の到着と入れ替わりになおさんがPC1を出発するところだが、ここでも「時間がない!間に合わない!」って言っててワロタ。心配性だと大変だ。

補給してトイレの列に並んでたけど、さすがに時間がかかりそうなので、ないとーさんは先に出発して別のコンビニでトイレ休憩にすることに。自分はおいかわさんと一緒にちょっと遅れて出発。ここでたぶん最後尾。

江の島のあたりで、650C(?)のホイールのクロスバイクみたいなのに乗った方をパス。フロントのギアがめっちゃ小さくて、すごいケイデンスでこいでたのが印象的。この方は最後までよく見かけた。とりあえずAさんとしておこう。

茅ヶ崎の手前ぐらいでないとーさんに追い付いたので、ここからまた二人で進む。おいかわさんは先に行ってしまった。

大磯のローソンでピットイン。ないとーさんのトイレ休憩。暇なのでないとーさんのキューシートに書かれた予定通過時刻を見て時間を潰す。ここまでほぼないとーさんの計画通り。そして逗子のPC1から伊豆高原の通過チェックまで平均18km/hで進む想定で予定時刻が書かれている。

「(おや、国道134号は平均18km/hはわかるけども、早川口を通過した後の伊豆高原までも、同じペースで行くのか???行けるのか???)」

という疑問が湧いたが黙っておいた。信号が減るから大丈夫だという目論見なのだと思う。そう思うことにした。早川口の通過予定時刻は11時30分というのを確認しておいた。

早川口 91km 11:30

んで、大磯を出発して、国道1号を小田原へ向かい、早川口の通過が11時30分。完璧な進行だ。早川口が91km地点(仮想クローズが12時ぐらい)なので、貯金は約30分。計画では伊豆高原で貯金は1時間10分ぐらいになるはずだが。

早川口を曲がってしばらくすると、ないとーさんが口を開く。

「この予定時刻はおかしい」

「そうでしょ!さっき予定時刻見たときに、早川口以降も平均18km/hで行くのか?って疑問に思ったんですよね!強気すぎる計画ですよねこれ!」

ということで、強気な計画を立ててきたため、ここからは計画を下回る走行となります。

昼飯時なので熱海に下りてきたところにあるローソンで休憩。

ないとーさんのバーミッツもどき。めっちゃ風の抵抗を受けるようだ。

休憩から再出発して、またまたないとーさんの後ろでひらひらと走行。網代ぐらいでもう折り返してきた方々とスライドした。はえー。

そんな中、突然、ダウンチューブの下に付けてたボトルケージの台座が弾け飛んで、フロントのチェーンリングに干渉。ペダルが回らなくなって落車しそうになった。そのまま騙し騙し走って、間瀬の手前で待っていてくれたないとーさんには先に行ってもらい、さてどうしようかと考える。手持ちのもので修復することは不可能そうなので、ボトルケージを取っ払って走行再開。クロモリにも同じボトルケージの台座を装備していたけど、壊れることはなかったんだがなぁ。

宇佐美に下りる手前でないとーさんに追い付いた。んで、汐吹公園でトイレ休憩。ここからは続々とスライド。

川奈から伊豆高原にかけてのアップダウンをえっちらおっちら進んでいると、江の島でパスしたAさんが抜いていった。まだ後ろがいたのだ。

むつぱぱさんやなおさんともスライド。スライドした時間を考えると、この方々は18時間ぐらいでゴールしそうだなと思っておりました。

通過チェック ローソン伊豆高原東店 151.1km 15:38(クローズ16:04) 貯金26分

仮想クローズに対して、30分の貯金で到着。早川口からまったく貯金が増えていないので、60kmを4時間で走ってきたことになる。となると、復路も同じぐらいになるはずなので、早川口を20時に通過するのが目標ですねという話をして、16時前に走行再開。スタートからのグロスアベレージの表示が15.0km/hになっており、ギリギリ隊の真価が問われる展開である。

その後も15.1km/hや15.2km/hぐらいまで盛り返しつつ、網代のコンビニでインナーが汗で濡れて冷えるので着替えるというないとーさん待ちの間にまた15.0km/hになったりした。

すっかり日も暮れ、淡々と走り続ける。アップダウンがあるけど信号が少ないので、ぎりぎり15.0km/hを割り込むところまではいかない。しかし貯金もない。途中、湯河原の信号でないとーさんが先に行ってしまったので、追いつこうと思ってがんばったら、自販機休憩をしていたないとーさんに気付かず真鶴まで先に行ってしまうという事案もあった。はて、ないとーさんはどこに行ってしまったのか?と、しばし待機、再合流して小田原へ向かう。

早川口 210km 20:00

210km地点の早川口に戻ってきたのが20時ちょうど。ここまで14時間かかっているので、完全に貯金なし。しびれる。しかし、ここから逗子までは国道1号、国道134号とほぼ平坦なので、30分ぐらい稼げるんじゃないか?と、そう思っていた時間帯が私にもありました。というか、伊豆高原を折り返すときはそういうペースでいけば問題なくゴールできるなと思ってた。

が、国道1号でも、大してペースは上がらず、気温も下がってきて身体はどんどん冷える。ないとーさんは久々の300kmなので、もう脚もケツも終わっているとおっしゃる。

ファミリーマート大磯店 228km 21:06

補給のために大磯のファミリーマートにピットインしたものの、ここまでのペースからすると逗子に到着するのはPC2のクローズ10分前ぐらいになりそうな状況。ないとーさんがどう考えていたのかはわかりませんが、自分の中ではいよいよ焦り始めておりました。早く出発したかった。

国道134号に出てもペースは上がらない。仮にPC2にギリギリで到着しても、レシートをもらって、補給して、ちょっと借金で出発とかになると、ゴールに若干間に合わない可能性があるので、できればPC2のクローズ22時56分よりも前にPC2をスタートしていたい。ので、鎌倉の手前あたりからちょっとペースを上げる。Aさんも吸収して、PC2にはちょっと余裕を持って到着。

PC2 ファミリーマート逗子渚橋店 254.2km 22:43(クローズ 22:56) 貯金13分

といっても、レシートの時刻が13分前。Aさんはすぐに出発していった。我々もスピーディーに補給を済ませ、5分ぐらいの余裕を持ってのリスタートとなった。残り46kmを3時間ちょっと。信号も増えるので、まじギリギリ。

まずはAさんに追いつこうという話をしていたが、やはりペースは上がらず、平地の巡航で20km/hも出ない状況に。脚は終わっているし、眠いを連発されており、グロスアベが15.0km/hとか15.1km/hに張り付く感じになってきて、それ以上にはならない。クローズ10分前のゴールはかなり厳しい感じで、

「ないとーさん!このまま走り続けても2時ちょうどに到着か、若干間に合わないですよ!」

「うーん、ちょっと厳しいかもねぇ」

という話をしながら、八景島のあたりを通過。さすがに追い詰められてきたので、20km/hで走るからということで自分が前でペースを作ることに。そのまま付かず離れずで横浜あたりまで来たものの、八幡橋の交差点の信号のタイミングでないとーさんが切れてしまったので、やべーと思いながら、追い付いてくるのを待ちつつ、横浜市内をゆっくり進む。

が、一向に来ないし、自分も今のペースで走っているとゴールに間に合わんよなぁーというのも頭の片隅にチラリ。

みなとみらいを通過して、国道1号に戻ってきたとこでAさんに追い付いた。この方もギリギリ隊だが、このままだと自分も2時ちょうどゴールだなと思い、ないとーさんには申し訳ないが、「もう待てません!ゆるせー!」ということで、ちょっとペースを上げて、ここからはもう後ろを振り返らない。まぁすごい葛藤はあったのだが。

鶴見川まで戻ってくると、ここにもギリギリの方々がいた。とりあえずクローズの10分前ぐらいに到着する目処が立ったので一安心。あとはないとーさんが間に合うことを祈りつつ、武蔵中原のローソンに到着。

ゴール ローソン武蔵中原北口店 300.7km 1:52(クローズ 2:00) 貯金8分

ローソンに到着してびっくりしたのだが、早々に折り返していったなおさんがコンビニにいた。てっきりゴール受付も終わって帰宅するところなんだと思ったら、ちょうど今ゴールしたとこらしい。途中、寒すぎて悪態をついていたらしい。一体復路でどんだけ時間を使っとるんだ……不思議な人だ……

というわけで、19時間52分のレシートをゲット。あとはないとーさんが間に合うのを祈るだけ。途中でパスしてきた方々もなんとか間に合った。

「ゴール受付を2時10分ぐらいには閉めたいから早くジョナサンに来てねー」とスタッフの方に言われたのもあり、むぅ~ダメか~と思って移動し始めたところに、自転車のライトが見えた。クローズ寸前。オッ!と思ったら、これがないとーさんでした。急いでコンビニに駆け込み、2分前のレシートをゲットして無事終了。ほんとうによかった。

今回は事前の予報によると、大寒波が来ていて厳しい寒さになるということだったが、本当にその通り、自分が参加したブルベの中で一番寒いブルベだった。運動強度はあまり上がっていないけど、それ以上に寒さでとても消耗した。スタート前に急遽ライトダウンを着ていったのに救われたと思う。これがなかったら途中で寒さにやられてたはず。今回ほど寒いときの夜間走行はそれだけで疲弊するので、こういう状況になりそうな場合はDNSでいいかもしれませんな。とても辛かった。

なおさんはハンバーグ&チキン南蛮を食べ終わるや否やデザートを追加していた。デブ脳なのだという。すげえな。

スタッフ作業の終わった燃え兄さん、なおさんとないとーさんとしばらくダラダラしてから解散した。