highriseの日記

自転車に乗ったり、外れ馬券を買ったりしている。

BRM402 たまがわ200 定峰 ~新車の乗り心地を確認~

BRM402 定峰200 (2017) | AJたまがわ

走ってきました。去年の秋の開催では、試走に行こうとした日に雨が降っていて断念したので、一年ぶりの定峰200です。雨の心配もなく、定峰200の参加5回目にして、初めて晴れの日に走ることができそう。

4時30分に兵庫島公園に到着し、スタート番をしてから、7時30分の最終Wの最後尾でよっしー (@Yossie974) さんと一緒にスタート。今回はPC2の後にちんばたで昼飯に行くかなっていうぐらいで、特に予定は決めず、それよりもパナチタンの乗り心地を確認してこようというのが一番のテーマ。フレッシュとかイザベラ行きがあるので。

パナチタンは基本的にこれまで乗っていたパナモリと同じサイズで作ってもらったフレームだけど、

  • ステムは120mmから110mmへと10mm短く、
  • クランクは170mmから175mmへ、
  • フロントのチェーンリングを52-39から52-36へ、
  • コンポを全部アルテグラ

という変更があるので、この辺がどれぐらい影響あるのかというのを確認しておきたかった。ホイールはこれまで使ってたアルテグラのやつをそのまま持ち込んだ。今のところ特に使いたいホイールもないので。

フレーム自体はクロモリからチタンなので随分と軽くなったし、荷物は200kmなので動画用バッテリーを入れるためにトップチューブバッグを付けたぐらい。パナモリに比べると、なにこれなにこれ~ヒュ~めっちゃ軽い~!って感じで走り出す。

PC1まではいつものルートなので特に何もなく、いつものように羽村取水堰のところでトイレ休憩。なぜかこのトイレに行きたくなってしまう。

PC1

しばらくするとスタッフカーが到着。今回、AJたまがわとしては珍しく、K内さんとぜっとさんがスタッフカーとしてコースを巡回。兵庫島公園まで自転車で来て、レーパン、反射ベストまで装備しているぜっとさんはなぜスタッフカーに乗っているのかという話だが……

で、ここから山王峠と山伏峠を越えて秩父へ。山王峠の手前で、最近噂に聞く三人組のかしましい女子グループに追い付いたところで、スタッフカーにパスされ、写真を撮られた。

はい。

天気がいいので、山王峠から山伏峠への区間はたくさんの自転車乗りがいた。

あと、なんちゅーか、パナチタンはパナモリよりもギア4~5枚分ぐらい軽いんじゃねぇのと思った。フロントアウターでリアは真ん中からトップ側のギアでずーっと走れるぐらい。パナモリだとアウターのトップ側なんてほとんど使わなかったし。ただ、コンポが新品で綺麗で抵抗が少ないからのもあるかもしれないが、重さが全然違うんでしょうな。

山伏峠の登りの前でブラックサンダーを投入して、えっちらおっちら登る。山伏峠はパナモリだとフロントをインナーに落として、リアはロー側の3枚ぐらいを駆使して登ってたんですけど、パナチタンならフロントアウターとリアの真ん中ぐらいでいけるよねっていう。ぐるっとターンする一番斜度のきついところでインナーローまで落としたけど、全般的に「なにこれ、すごく軽い!幸せ!」って思いながら登頂。そんな私をK夫妻が颯爽と抜いていかれました。ナム~。

秩父に下ってきてひつじやを覗いてみるも、イナゴ科ランドヌールの群れが通り過ぎた後なので残りものがあまりなく、スルーしてPC2へ。

PC2

さて、ちんばたにでも行くかと思って丘を見上げると思った以上に高くて、想像してたのと違う。時間的には余裕があるけど、あんなところまで登りたくない。こちとらそんな元気な肺胞はないのよっていう気持ちになり、高さに怯んだ結果、ちんばた行きを断念。K夫妻がちんばたへ登っていくのを下界から眺めながらコンビニ飯となった。

かっこいいチタンの様子です。ピンクのパナチタンの方の写真。

PC2。年々山登るの遅くなって、今年は貯金ほとんどない。 #BRM402たまがわ200定峰 #自転車... - 音疎く

よっしーさんやパナチタンシクロクロスモデルの方と一緒に定峰峠へ向けて出発。登り始めはパナチタンの方と登っていたけどストレッチしたいので停車するということで、前方に見えるよっしーさんのところへ行き、お喋りしながら登坂。途中、上の方からかしましい方々の声が聞こえてきたので、やはり噂通りだ……と納得。ブルベ走ってて、峠で姿が見えないのに喋り声だけが聞こえてくるの、なかなかないと思う。

定峰峠はフロントアウターのまま登り切ってしまった。やっぱりパナモリより随分軽くて、一踏みでの進み具合が違う感じ。

特に寒くもないので、ジャージのままダウンヒルへ。

通過チェック

ほいで、和紙の里に到着。一年ぶりに来ると道の駅に昇格しており、親戚のおばちゃんが久しぶりに会ったときに「まー大きくなってー」とかいう、そういう気持ちになった。JA直売所ができていたけど、「以前からあるお店の方がレジの横にいつもの激励プレートを置いてブルベ勢の通過を楽しみにしているそうです」という情報が入ってきていたので、あえて去年までと同じところでお買い物。プレートの写真撮るの忘れた。

和紙の里で雪見だいふくを食べたので、帝松には寄らず。

松郷峠。ここは短いのであっという間。

PC3までは下り基調(やや騙しあり)で淡々と走ればいいだけなので、本当に淡々と走る。途中で気が付けばよっしーさんがいなくなっていたが、コンビニでトイレピットインをしただけとのことで、PC3で再び合流となった。

それにしても、K30を黙々と流していると、ポエムのようなフレーズが思い浮かんでくる。

パナチタンはまるでシルクの上を走っているようだ……地面に吸い付くような安定性だ……それでいて走りは飛ぶように軽快だ……」

普段、バイクインプレッション記事を読んで、「なんじゃこの表現、ポエムすぎて意味わからん」と思って茶化しているが、自分もポエマーになってしまう。新車は人をポエマーにする。

PC3

腹減ったのでカツカレーを食う。なぜだかよくわからないが、カツカレーを食いながら、帰ったら絶対にいきなり!ステーキで肉を食うんだという気持ちが芽生え始めた。タンパク質、重要。

ここからはよっしーさんと一緒に快調に走ってゴールへ。正真正銘、騙しなしの下り基調なので、緩々とペダルを回すだけ。

最後はいつも通り街灯のない兵庫島公園だが、街灯を普及させるんじゃなくて、VOLT6000を装備して自分が街灯になればいいんだと思った(錯乱)。

Fin

無事ゴール。今回、PCはランドヌールの社交場という基本に忠実な精神で、いろいろな人と喋っていたのでそれなりに時間を食ってしまったけど、定峰200は楽しいからこれでいいと思う。5回目の定峰200参加で初めて雨が降らなかったのも最の高だった(過去4回中、3回は当日雨、1回は雨で試走断念)。快晴の定峰200、ピクニック気分で走れてめっちゃ楽しかった。コースはすごく厳しいというわけではないけど走り応えがあって、ゴールに帰ってきたときの満足度が高い。よっしーさんにおかれましては、旅は道連れ世は情け、楽しゅうございました。おつかれさまでした。

反省点は、ここのところオーバーナイトランをしてないので、ライト類の充電に油断があって、リアライト一個とヘルメットの前照灯が電池切れになってたこと。リアライトは三つつけてるので問題ないけど、200、300ぐらいなら夜は数時間だし今回は充電しなくても大丈夫か~と油断してしまうんだな。

ゴールで他の参加者と歓談し、最後の一人の所在確認が済み、片付けをして解散。そして帰宅して、いきなり!ステーキで肉を食って定峰200が終わったのでした。

パナチタンの初乗りの感触はとてもよかった。インプレッション文学風に言うと、「シルクの上を走っているかのように振動が吸収され、地面に吸い付くような安定感があり、走りはまるで軽快に飛んでいるよう」という感じだ。

ちなみに、当初は剛性選べるモデルにするつもりだったけど、スタンダードモデルの紹介ページの「まるで女性の手でやさしく押されているような、すうっと滑らかな加速感に誰もが驚くだろう。」という文学的かつ完成度の高い書き出しに感銘を受け、スタンダードモデルにしたという経緯がある。自転車に乗ってるときに女性の手でやさしく押されたことがないけど、想像をかき立てられてなんとなくわかった気になってしまったし、そもそもシルクの上を走ったことがある自転車乗りがこの世にどれだけいるのかという話だ。この辺はいずれ検証したい(?)。よくわからないけど、なんとなくわかった気にさせるのがインプレッション文学の真髄だ。なかなか難しい。まぁ実際のところ、単にパナモリより軽くなったのが一番大きいと思うが。